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えどしりよかんさん

2018年10月07日 | Weblog
 10月 7日

 こないだ深川江戸資料館でした。その3

 昨日からのつづき。長屋です。
 この部屋の住人は木挽き職人(木場などで、木を製材する)。
九尺二間(くしゃくにけん)というサイズの部屋。
 それは間口が9尺(1尺は約30cmX9=2.7m)で、
奥行きが2間(1間約1.8mX2=3.6m)の棟割り長屋
だからです。



     長屋を案内してくれる
     ガイドさん。 

 「展示してある品物や景色などは、年に何回ぐらい替えるんですか?」
とアタイ。
 「年に4回です。今は秋なので、そこの家には月見飾りです」
 「ずいぶん大きな月見団子ですね」と女性。
 「お供え用です。食べていたのはもっと小さいと思います。さて、
ここでクイズです。団子はいくつあるでしょう?」とガイドさん。
 「一番下に見えるのが3個、その上が2個、一番上が1個ですから
3X3+2X2+1=14個ですか?」と女性。
 「15夜だから15個」とアタイ。
 「それでは数えてみましょう」と月見団子の台(三方)をぐるりと
回してくれるガイドさん。
 「あーっ、13個だ」とアタイ。
 「そうなんです。十五夜は過ぎてしまいました。次は十三夜です
からね」とガイドさん。(今年の十五夜は9月24日=旧暦8月15日、
十三夜は10月21日=旧暦9月13日)

 「お供え物がクリなんですね」と女性。
 「十五夜はイモ名月、十三夜はクリ名月ともいわれますね。その
時期によく収穫されるからですね」とガイドさん。
 


     このとき、奥にいたのは
     外国人です。英語でガイドを
     受けていました。   

 他にも屋台や火の見櫓とか倉などなど。順番にガイドしてもらい
ましたが、アタイが一番面白かったのはコレ。
 写真の右上「久松るす」という木札が貼ってありました。表札では
ありません。なんだと思います?


 
 も少し引いた写真。長屋の戸障子(部屋入口)上部。



 答えは 流行病(はやりやまい)除けです。
 江戸時代に流行った歌舞伎や浄瑠璃の演目の中に「お染久松」
(心中物です)というのがあり、現在でも上演されますが、その
芝居がはやったとき、風邪も流行したんだそうです。
 で、「お染風邪」という名前が付いて恐れられた。

 だもんだから、家の入口に「久松留守」と貼って、お染(風邪)が
こないようにおまじないです。(留守なら帰りましょうか。だね)
 このあたりが江戸の庶民のたくましさというか、シャレや地口で
悪霊退散ですよ。
 流行病であっけなくコロッです。栄養状態が悪い(体力ではなく
体の抵抗力)し衛生もよくないし、医者や薬も今ほどは当てになら
ないしね。

 1時間チョッと案内してもらいました。
 とても面白かったですよ。ガイドしてもらうといいですね。
 深川・木場あたりは江戸の名所がたくさんありますから、ブラリ
歩いたり自転車で巡るのもいいですよぉ。おわり。(^_^)/
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