11月 17日
仮想水。
以前、記事にしたことがありますが、日本は大量の水を輸入していることに
なるんですよ。
そんなバカな。日本は水に恵まれた国だから、外国から水を輸入するわけが
ない。って思っていませんか?
で、答えは仮想水です。仮想水ってなに?
ということで環境省のサイトを抜粋します。
「仮想水(バーチャルウォーター)とは、食料を輸入している国(消費国)
が、もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定した
もので、例えば、1kg のトウモロコシを生産するには、灌漑用水として
1800リットルの水が必要です。
牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kg を生産するに
は、その約2万 倍もの水が必要です。
つまり、日本は海外から食料を輸入することによって、その生産に必要な
分だけ自国の水を使わないで済んでおり、言い換えれば、食料の輸入は、
形を変えて水を輸入していることと考えることができます。
ということなんですよ。こういう考えをしたことがありますか?
でね。日本の水は豊富で、水道から出てきた水をそのまま飲める国は数える
ほどしかない。安全・安心(最近、どこかでよく聞く言い方です)だ。
てないことを言いますが、ところがどっこい、これだけの水を輸入している
ことを考えると、世界中(地球全体)の水について考える必要がありますね。
日本のカロリーベースの食料自給率は40% 程度です。残りの60%は
輸入=海外の水に依存しているといえます。
つまり、日本は仮想水を通じて海外とつながっていて、海外の水不足や
水質汚濁等の問題は、日本と無関係ではありません。
チョイと古い情報ですが、2005年の日本に輸入された仮想水量は、
約800億立方メートルで、その大半は食料です。
これは、日本国内で使用される年間水使用量と同程度です。
で、環境省のサイトの中に「仮想水計算」というのがあります。
https://www.env.go.jp/water/virtual_water/kyouzai.html
https://www.env.go.jp/water/virtual_water/kyouzai.html
ここでは、どんな食品はどれくらいの水を使っているのかが計算できます。
朝・昼・晩 1食のご飯とおかずに使われている水の量がどのくらいか調べて
みたらどでしょ?
小学生に「自宅で一番水を使うのはどんなときですか?」みたいな質問を
すると、「台所」「お風呂」「トイレ」てな答えが返ってきますよね。
たしかに、目に見える水だと台所が一番なんですが、実は仮想水だったん
ですよね。
食べ物も水でできていることがわかりますね。食料も水も大切だね。(^^)/