12月 30日
これで商売になるのか? っていうような居酒屋に入りました。その5
昨日からのつづき。ヘンな居酒屋でのこと。
「この店は高知の食材を使っているのよね。大将は高知出身なの?」
「こうちぃ、そんなわけねーよ。おれは江戸っ子だよ。江戸っ子はタバコ
ぐらいでガタガタいわねーんだよ!!」
「大将は江戸っ子なんだぁ」
「おめーたちゃどこだ?」
「新潟、鳥取、千葉、府中」
「府中なら江戸っ子に入れてやるよぉ」
「入れてもらわなくてもいいんだけど」
店の壁に棚があって、そこに野球のヘルメットが並んでいました。
「プロ野球の球団ヘルメットがあるけど、一番端っこにKのイニシャルが
ついているヘルメットがある。Kっていう球団があったかなか?」と、イノさ
ん。
「あれはけーおーだよ」と、大将。
「慶応は六大学でしょ。どうしてプロのヘルメットと並んで置いてあるの?」
と、マダム。
「そりゃおめーっこの店は慶応の客が多いんだよ」
なるほど。でした。
「そろそろもんじゃを頼んでもいい?」
「いいよ。許してやるよ」
「それじゃ、この店のおススメは?」
「もんじゃといえば もち明太だな」
「それじゃ もち明太と貝柱ね」
やってきました。もち明太と貝柱それぞれ2つの丼が。
大将が鉄板にたっぷりの油をひいて、2つの丼を鉄板に落としていきます。
「あんなに油を使わなくてもいいのにぃ」と、マダム。
「あーっ、別々で食べたかったのよ。味比べで」と、くるみちゃん。
「何言ってんだよ。こういうのはいっしょにしたほうが美味いんだよ」
アタイも別々のほうがいいと思う。同時なら2種類頼む意味が無い。
大将が大きいヘラでかき混ぜます。
「もういい? 食べられる」
「火が通れば好きなときに食べていいんだよぉ」
アタイがもんじゃ用の小さいヘラでガシガシと混ぜて食べてたら。
「やりかたはあれであってるの」って、マダム。
「いいんだよ。自分の好きにやれば、チマチマと小さいヘラでもいいけど、
オレが持っているこのヘラでもいいんだぜぇ」(大将が持っているのは、顔
よりも大きなヘラです)
「そのヘラじゃ口に入れられないわぁ」
「もんじゃなんか下町の駄菓子屋の食べ物だぜ、ルールなんかないんだよぉ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/3d/fcd4f18bc418db0cd0628642494ef27b.jpg)
手前の小さい島が
アタイが混ぜていたところ
アタイたちは2時間ぐらい大将と漫才をやっていましたが、その間に3組
ぐらいのお客さんがやってきて、それぞれ30分ぐらいで店を出ていきました
ね。”こんな店に入ってしまった。シマッタ!”と思ったんだろうねぇ。
アジの刺身を食べたからなんだろうけど、こんな店にしてはチョイと高めな
飲み代になりました。
しかしまぁこんなんで商売になるのかい?っていうような店でした。(^^)/