12月 28日
これで商売になるのか? っていうような居酒屋に入りました。その3
昨日からのつづき。休憩室でイノさんを待っているところから。
20分延長で仕事をしていたイノさんが部屋に入ってきました。
「待ってたわよぉ。私、これから用事があるから、どら焼きを先にちょう
だぁい」
「1個いくらなのかを当てたらあげるよ」
「50円」と、アタイ。
「200円」と、シムー。
「その倍だよ」と、イノさん。
「50円の倍だと100円かぁ」って、アタイ。(笑)
「違うよ。200円の倍だよ。正確には390円」
「えーっ、そんなにするのぉ。私、東京のお菓子とか品物とか値段に詳し
くないのよ」と、関西人のシムー。
「こんなに食べたら飲みに行けないじゃない」と、クリスマスケーキを
頬張りながらのマダム。
休憩室でケーキやチョコを食べて、イノさんからどら焼きを貰って「よい
年を」と、みんなと別れ、飲みに行く4人は駅前に向かいました。
「なんだかんだいいながら、4人で夜の街だねぇ」
「いつもの居酒屋でいい?」
「そういえばマダムがもんじゃを食べたいと前々から言ってたよね。今日は
もんじゃにしよ」
ということになって、もんじゃの店探しから。
「アッチの店の開店はあと30分後だよ」
「コッチは以前にランチのときに『もうご飯がなくなったからランチは
終わりです』って、言われて断られた店よね」
「そうそう。そうだった。メシがなくなるほど人気があるのか、人気が無い
から少なく炊くのかだね」
てなことを言い合いながらランチを断られたことがある店へ。
ドアを開けたら「いらっしゃい」とだみ声のような濁った声。
「もんじゃを食べたいんだけど、いいですか?」
「もんじゃなら鉄板のある奥の席にどうぞ」
大将が水とおしぼりを持ってきました。マスクをしないで大声でなんだと
話しかけてきましたが、声が明瞭じゃないので、何を言っているのか聴きとれ
ない。(笑って聞き流す)
「なぁに飲むんだぁ?」と、大将。
「まずはビールね」と3人。
「杏子サワー」と、くるみちゃん。
すぐに飲み物が出てきて、乾杯!
んでも、くるみちゃんがイヤな顔をしています。
「くるみちゃん。大将がマスクをしないで大声で話してくるからイヤなんで
しょ?」って、マダム。
「初めてよこんな店。出たくなっちゃった」
「まぁまぁ。そのうち酔っぱらってくれば気にならなくなるわよ」
「食べるものはどうする?」と、大将。
「大将、もんじゃは何がおすすめ?」
「なにぃ、もんじゃを食べるのはまだ早いんだよ! 他のものを注文しな」
「それじゃ、玉子焼き」
「じゃこ天って、天ぷら?」
「なぁに言ってるんだよぉ。天ぷらのわけねーじゃねーか。さつま揚げみた
いなものだよぉ。高知から直送だぜ」
「そうだよね。でもメニューの天ぷらが書いてあるところに並んで書いて
あったから、もしかしたら高知ではじゃこ天の天ぷらがあるのかなぁ。って
思ったのよ」
「んなわけねーよ。アッチではさつま揚げのことを天ぷらって言うんだよ」
やっと出てきました商売上手?な店。というところで明日へつづく。(^^)/