5月 18日
カップ麺に穴が開く。
割と大きなニュースになったので、ご存知の方も多いと思いますが、カップ
麺などの容器に油を入れたら溶けて穴が開いた。アタイも知ってはいましたよ
発泡スチロールなどが熱に弱いのはね。でも油もだったのは知らなかった。
で、どうしてなのかを調べましたよ。
カップ麺容器も材料が違う物があるんですが、その中に「発泡ポリスチレン」
というのがあります。
ポリスチレンを発泡させて作られた容器で、軽くて丈夫で、クッション性が
あり、熱を伝えにくくて食品の保存性に優れており、主に即席カップめんや
総菜等の食品に使用されている容器です。
即席カップ麺を食べるときに、MCTオイル(ココナッツやパームに含まれる
「中鎖脂肪酸油(Medium Chain Triglycerides)」だけを取り出した食用油の
ことで、健康に良いといわれている) やえごま油等の食用油を加える人がいる
わけですよ。カップ麺が健康にはあまり良くないということを知っているから
少しでも足しにしようとして油を入れる。
そうすると、ココナッツオイルなど中鎖脂肪酸を多く含む油脂が、容器の
内側に付着して、容器が薄くなり、強度が弱くなった部分が破れるんです。
容器が変質・破損するし容器に穴が開くリスクに加えて、溶けだした容器の
材料(プラスチック)を食べることになるんです。
だもんだから「添付されている以外の食用油等を加えてはならない」といった
表示が容器に記載されています。
また、食用油の中には、「ポリスチレン製の食品容器に使用してはならな
い」というような表示が記載されているものもあるそうです。(表示の義務は
ありませんが、業者が自主的に表示している)
それでね。素人には同じに見えている各種容器ですが、たくさんの種類が
あるんですよ。ここに書いたのはホンの一部です。
「ハイインパクトポリスチレン」(PS)
「ポリプロピレン 」(PP)
「ポリエチレンテレフタレート 」(PET)
「ポリ塩化ビニル 」(PVC)
「発砲スチロール)(PSP)

リサイクルマークの下に「PS」とか
「PET」等の材質が書かれている。
ある機関でカップ麺容器を調べたところ
・調査したすべての商品容器に、食用油等は加えてはならない旨の表示。
・調査したすべての製造・販売事業者のウェブサイトに、食用油等は加えては
ならない旨の表示があった。
業界はそれなりに対応しているんですよ。
カップ麺だけじゃなくって、テイクアウト用のコーヒー容器なども同じ
ですからね。ヘンなものを入れないようにねぇ。(^^)/