5月 28日
いつもの床屋でした。
昨年あたりから、いつもの床屋さんの客が増えていると感じています。それ
まで10年間ぐらいはヒマで床屋のおねぇさんは録画したビデオをボゥーと観て
いることが多かったんですが、このところ忙しいんです。
アタイが床屋のドアを開けると、散髪をしている人だけじゃなくって、順番
を待っている人もいたりすることが多くなりました。こないだも散髪している
人がいたので、アタイは30分ほど待っていたんだけど、その間に1人やって
きて「待ってるつもりにしてたけど、明日にするよ」と、帰りました。
「じゃ、明日にするのね。朝1番でいいわよ」と、床屋のおねぇさん。
んで、アタイの散髪開始。
「こないだ歌謡祭に行ってきたのよ」と、床屋のおねぇさん。
「だれが出演したの?」
「有名なのは杉さんとか千さん。あとお笑いのコロ〇ケなど4人。それに
地元の演歌歌手」
「アタイもあのお笑いは好きだよ」
「それがさぁ。観客のばぁさんたちがとんでもないのよ。私もそのうちに
ああなるのかと思ったら長生きしたくなくなったわよ」
「どんなバァサンたちだったの?」
「ぜんぶ自由席だったんだけど、『あと3人くるから、この席は取っておく
から』って、席をおさえてるのよね。自由席なんだし、みんな並んで待って
いたんだから、来ていない人の席を取っておくのはダメよ」
「そういう人がいるんだよ。自分のことしか考えないような人」
「それに大きな声で30分ぐらいも話をしているんだから」
「そういうことって、気になりだすとイラつくよね」
「あとは案内係の人に、なんだかんだとごり押しみたいなことを言う人も」
(ある政治家=政党がらみの催しだったようです。地元の国会議員とか
政党のドンみたいな人が次々と舞台挨拶したそうです)
そんな話をしているときに「明日の朝1番でお願いできますか?」と、
声が若い男性。(アタイは顔に蒸しタオルをのせていたので、この人を見て
いません。ここの床屋は若い客がそれほど多くはない)
「どうしたのよ。来たんだから少し待っていれば散髪できるわよ」
「これから親知らずを抜くんです。腫れちゃって痛くなってきたから」
「どこの歯医者さん?」
「XX医院です」
「あそこはこの辺りでは1番よ」
「親知らずならココで抜いてもらえば?アタイなんか髪の毛を何本も抜か
れてるんだから、歯の1本や2本ならすぐに抜いてくれるよ」って、アタイ
「そうそう。特別に抜いてあげるわよ」(笑)
その若い人が出ていってから。
「ヨカッタね。もう明日のお客さんが2人確定じゃん」
「ありがたいわよ。忙しくてもヒマでもダメなのよ。毎日ほどほどにやって
きてくれるのが一番よ」
床屋のおねぇさんも元気でいつまでも続けてもらいたいものです。(^^)/