日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

寝ぼけた事を

2009年10月16日 | インポート
広島市と長崎市でオリンピックの誘致活動をするなどと、寝ぼけた事を言い出した人達がいる。

東京都では、オリンピックの誘致活動費に150億円を投じたという。

この不況下において、公費を150億円も無駄に使った「寝ぼけ人」たちには、ただただあきれてしまうしかない。

150億円を公共事業として、社会資本である地理的数値情報の整備費に使えば、相当広範囲の地域におけるデータを集積する事が出来る。

仮に1物件が1000万円程度の事業であれば、1500物件の事業が実施できる。

それだけの公共事業が実施されたならば、末端で働いている私たちのような労働者のところまでも仕事が流れてきやすくなるだろうにと思うと、腹が立ってくる。

そもそも、オリンピックの誘致活動費に150億円もの巨費が必要であるという事が信じられないし、どこかの何かの組織や個人が、状況を巧みに利用して、何等かの暴利を得ているとしか思えない。

だいたい、オリンピックなどというのは平和の祭典などと言われているが、実際には商業主義的国威発揚の場に利用されているように最近のオリンピックを見ていると思えてしまう。

広島・長崎に平和の祭典を誘致するよりも、そのようなことに使う余分なお金があるのであれば、地域における雇用の機会を増やす事のために使うべきだと思う。

まず、地域住民の皆が失業することなく仕事に就いて、安心して平和に暮らせるような施策のために使うような優先順位を考えるべきだ。

何年後かには財政再建団体になるかもしれないといわれているような長崎県には、オリンピックなど出来るわけもないし、地理的に日本国の西のはずれに位置している現況からして無理。

オリンピックなどというのは、百年ぐらいに一度めぐってくる方が値打ちがある。

要するに一生のうちに自国において、一度あるかないかぐらいで丁度良いのではなかろうか。

寝ぼけた事を言い出した人たちには、いい加減頭を冷やして欲しい。

本当に世界平和のための祭典だと考えるならば、まだ一度も開催されていない国に優先枠を与える方が正しいあり方だと私は思う。

無駄な公費の支出は厳に慎むべきだ。

寝ぼけるのもほどほどにした方が良い。


豊田かずき