達磨菊(キク科;シオン属)花言葉は、打たれ強い。海岸の岩場などに生える25~30㎝の多年草。茎の下葉は倒卵形または円形で厚く長さ3~9㎝で両面にビロード状の蜜毛が生え、先は丸く全縁がか、または多少の順鋸歯がある。頭花は青紫色で3.5~4㎝ある。総苞は半球形で3列に並ぶ。和名は達磨菊で盆栽状の草姿によるが、またとくにまるい葉を達磨菊で盆栽状の草姿によるが、またとくにまるい葉をダルマにたとえたともいわれる。花期は8~11月。生育地は海岸、本州、中国、九州地方。同属に、ノコンキク、ハコネキク、カワラキク、ウラキク(ハマシオン)がある。古今集には12首があり、「心あてに折らば折らむはつ霜のおきまどはせる白菊の花」などが有名である。菊は平安時代初期に中国から渡来したと推定され、当時は薬用だった。きくに宿る露を菊の露といってこれを飲むと長寿を保つとされたり、菊の上に綿を置いて露を含ませ香を移して身を拭くと病気をしない”きせわた”の菊といわれたり、菊を浮かべた酒を酌み交わすと長寿を保つといわれたり、干した菊花を目らにつめたものを菊枕といって頭痛を治したりするこれらの風習は中国のいわれにもとずくもので、菊の観賞用となり、百花といわれるように多くの日zz種が浮かれ、菊花展が開かれ、菊作りが盛んになった。「白菊の目たてて見る塵もなし 松尾芭蕉」「歩をうつす千輪咲きの菊の前 軽部烏頭子」「昇降機菊もたらせるともと乗る 石田波郷」「ひと鉢の菊ありこの日蝶たえず 木津柳芽」「蜂たかく脚そろへゆく菊日和 深田悌二郎」「菊の香の闇ふかければ眠るなり 稲垣菊野」「下駄に乗る踵小さし菊日和 鈴木真砂女」「菊冷ゆる夜更けは珠のわが時間 福永みち子」。(枝のべて菊も燃ゆる秋深し けいすけ)