アゼトウナ(キク科;アゼトウナ属)花言葉は、変わらぬ恋。伊豆半島から西の太平洋岸の岩場などに生える10㎝ぐらいの多年草。ロゼット状にそう生する根生葉の間から斜上する枝を出し、その先にやや肉質で倒卵形の葉をつける。頭花は黄色。花期は9~12月。生育地は海岸;本州、四国、九州。同属にホソバボタン;ワダンがある。菊は春の桜と並び称される日本の代表的な花。古代中国から渡来したといわれる。菊には延命長寿の滋液がふくまれるという伝説があり、平安時代に菊酒を賜る行事が行われた。園芸用の多彩な品種が栽培されたのは江戸時代中期以降。豪華な大輪や懸崖菊などの菊花展で競われる。「菊の香やならにはふるき仏達 芭蕉」「白菊の目に立てて見る塵もなし 芭蕉」「有る程に菊なげ入れよ棺の中 夏目漱石」「菊咲けり陶淵明の菊さけり 山口青邨」「どの部屋も菊活けて海が見え 吉屋信子」「菊の鉢提げて菊の香のぼりくる 蓬田紀枝子」「こころもち懸崖菊の鉢廻す 橋本美代子」「山坂の影に入りけり菊車 吉田成子」。(ゆるるとも撓むことなきアゼトウナ ケイスケ)