川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

ちょっといい話

2011-12-20 17:18:56 | 父・家族・自分

12月19日(月)☼

 12時半すぎ、癌研有明病院の西尾医師の診断があった。「血液検査の数値を見ると肝機能障害は改善されてきたがイレッサの服用再開はあと一週間様子を見てからにしよう」。

 と、言うことで来週も通院だ。自覚できる副作用はほとんどないがさすが「抗癌剤」だ。がん細胞を攻撃するばかりではなく内臓の機能をだいぶ痛めつけているようだ。

 帰りにK小学校を訪ねて大沼くん(69年大島高校卒業)に会った。

 コニヤンの『ボチボチ力のすすめ』を手渡したかった。謙一くんならきっと「おもしろかった。若い人に勧めます」というような読後感が帰ってくる、かな?

 いい話ひとつ。

 校長が給食費を長く滞納している親を呼んでこう話した。

 「事情があってどうしても納入できないのであれば、毎朝、弁当を作って持ってこさせなさい」「その弁当は僕がいただく。お子さんには僕の分の給食を食べてもらう」「僕は年寄りだから梅干弁当で良い」

 大沼くんでなければ生まれない言葉である。こどもを心から大事に思い、親とも体当たりで付き合う。エライヤツだ、と思った。

 定年になっても新しい学校で生き生きと働いていた。

 3月には6年生を丸木美術館に連れてきてくれるという。今度は深川のこどもたちと会わせてくれるのか。また一つ春を待つ喜びが増えたなあ。