川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

早春賦(そうしゅんふ)

2012-02-03 20:32:59 | 映画  音楽 美術など

2月4日(土)☼

寒い日が続きますが今日は立春です。冬至と春分との真ん中で暦の上では春が始まる日だとか。

この頃になると決まって思い出すのが「早春賦(そうしゅんふ)」です。

こんな曲です。

 早春賦●http://www.youtube.com/watch?v=BlhV3BwDgvI

吉丸一昌の詩を声に出して読んでみましょう。「角ぐむ」は葦(あし)が芽吹く様子を表現した言葉です。

 

 早春賦(そうしゅんふ) 作詞:吉丸一昌 作曲:中田 章

春は名のみの 風の寒さや 

谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど 

時にあらずと 声も立てず 

時にあらずと 声も立てず


  氷融(と)け去り 葦は角(つの)ぐむ 

  さては時ぞと 思うあやにく 

  今日も昨日も 雪の空 

  今日も昨日も 雪の空   




春と聞かねば 知らでありしを 

聞けば急(せ)かるる 胸の思いを 

いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か


 吉丸の詩想は信州・安曇野で生まれたといいます。昨春、「きいちご移動教室」でここを訪ね、春を迎える喜びを満喫したものです。 


 人生にも四季があります。青春・朱夏・白秋・玄冬。春を迎えようとする季節のワクワク、ドキドキ‥。玄冬期を迎えても忘れることはありません。世界中の青春に祝福を送りたくなります。


早春賦(安曇野)●http://www.youtube.com/watch?v=lZawuVwTxvo&feature=g-upl&context=G2e7fcc1AUAAAAAAAAAA

早春賦(東京放送兒童合唱団)●http://www.youtube.com/watch?v=n_vWpnYv2FA


勝義さんのデイケアー体験

2012-02-03 06:33:06 | 友人たち

寒い日が続きます。今日は節分、あすは立春です。寒さの中で春の準備があちこちで進んでいます。

昨日、勝義さんから「横浜だより」が届きました。2月中旬まで週3回デイケアーに通うそうです。その初日の様子が綴られていました。 

 
 
 
午前10時、日下(ひした)地域ケアプラザの2階フロアー、二教室分ほどの明るいスペースに36名の老老男女が集まったところで「朝の会」が始まります。
 
若いスタッフが「1月31日はどんな日か」にわか仕込みの知識をややたどたどしく披露、そのたどたどしさが笑いを
誘います。アットホームでいい感じ。
 
続いて「今日初めて参加の方です」と名指されて自己紹介を求められる。1か月引きこもっていたせいかやや上ずった声で型どおりの自己紹介。それでも温かい拍手が返ってきました。
 
   デイルーム
    
 
 
 
 深呼吸やら手足の軽い運動の後、交流に訪れた日下小3年の子どもら28名と過ごす。
 
唱歌「お正月」の合唱とリコーダーの合奏、唱歌「焚き火」を歌いながらの手遊び、とスムーズに進めて行きます。手遊びでぼくと組んだアオヤマ君は、少しはにかみながらも、不器用なぼくを良くフォローしてくれて、その小さな手の感触が心地よく残ります。
 
昼食の前には口の体操。口を開け閉じ動かし早口言葉に挑戦して。昼食はおおむね静かです。食事は質素だがうまい。
 
隣の席のワクさん(80代)がポツリポツリ話しかけてくれます。「私は両足が不自由です」「私の娘は小学校の教員でした」「どちらにお住まいですか」「ここへは1年通っています」 何かとアドバイスしてくれてありがたい。
 
ムラタさんは中国からの帰国者らしく、コウさんというスタッフが中国語で話しかけています。男性は2割ほど。車いすの人もいるが、多くは自立歩行。日常の動作も基本的には本人にやらせ、安易にスタッフは手を出しません。
 
入浴についてもとても鮮やかな手際です。ぼくはシャワー浴でしたが、足にビニールをかぶせ、洗髪し、体も念入りに洗ってくれるまで、あっという間で、それでいてスッキリ・サッパリの爽快感が得られるものでした。入浴後は30分ほどベッドに横になる。1か月ぶりに人々に接して少々疲れを感じます。
 
カラオケに興じる声が聞こえます。2月下旬に「のど自慢大会」があるそうで、みんなその練習に余念がないのです。ぼくも参加して1曲歌いました。
「青春時代」。久々なので声はかすれていましたが、ひたすら元気に歌い切りました。マシーンの採点は99点。「うまい」だの「若い」だの言われましたが、こういう時につい頑張ってしまう自分の「若さ」がふと気恥しくもありました。
 
 一日は短く過ぎて行きました。でもいろいろな刺激に満ちてもいました。「老い」について、「いのち」について考えさせられます。