モデラーの必須技法「汚し」。
映画や日本美術の世界では「時代
つけ」と呼ばれる。英語圏の骨董
界では「パティーナ」と呼ばれる。
映画の歴史では、黒澤明が世界で
初めて「汚し」の技法を実用化さ
せた。
以降、ルーカスやスピルバーグが
強く影響された。
クロサワは映像の視覚効果の為
に、モノクロフィルムなどでは
飛び散ったり床に流れ出す血に
は墨汁を使ったりした。
それ程黒澤明は視覚効果にこだ
わり、撮り直しが無いように一
発で本番を決める為に複数台の
カメラで撮影するマルチカム方
式も世界で初めて確立させた。
日本刀の刀装具金具の金錆も
パティーナであり、コルトSAA
ビンテージのガンブルーが剥げ
て味が出ているのもパティーナ
と呼ぶ。
モデラーには汚しとぼかしの時
代つけ塗装技術は、必要絶対条
件の技法であるとるいえる。
メーカープロによる解説。