渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

実際の国土の広さ

2023年07月17日 | open




ま、そりゃそうだべな。

海の日

2023年07月17日 | open



海の日である。
手前は砂鉄の砂浜。


湘南江ノ島。
鎌倉市内の海岸から望む。


アイ グルー アップ ヒア。


きょうの関東地方は気温40度
に迫る猛暑のようです。
お出かけの際は充分にご注意
ください。

試斬 1970s TAD CUE

2023年07月17日 | open



1975年頃製作のTADの動態試験。

撞点:
・真ん中(穴振り、穴の右側狙い)
・1タップ下(右ヒネリ、ワンクッ
 ション逆入れ殺し止め引き)
・1タップ上(割れない押し)


2011年、TADコハラ氏自身の手
でフルリペア済。
シャフトはTADプロテーパー、
本象牙先角。










非常に良いキューである。
音は象牙先角特有の快音。
撞点上の逆ヒネリでトビが大
きい。これは1インチ象牙の
重量によるトビと思われる。
1970年代に日本の多くのプロ
が為したチューンナップは、
先角をソードオフにして短小
化し、さらに先フタを落とし
てチクワ状にしてキュー先の
軽量化を図る手法だった。
キャロム界では大昔からやら
れていたノウハウ。日本の
ポケットのプロたちもそれを
参考にプールキューで独自の
チューンナップをしていた。
たった本象牙を2-3ミリ程短
小軽量化するだけで激変した。
この個体はノーマルの1インチ
本象牙先角なのでかなり先が
重い。振動に時間がかかるので
トビが増える。
それら1970年代の日本人の
チューンナップの方法を参考
に、ソリッド芯部まで空洞に
て軽量化したのがハイテク
ャフトの始まりだった。
だが、半世紀以上前の1970
年代からその原理を見抜いた
改良は知られていた方法だっ
た。キュー先は軽く素早い払
いと戻りがある個体のほうが
手玉の横トビは減少する。
私のキューの個体も、まだ1
インチ長のみのキューばかり
だった頃に先角を短小化して
横トビを抑えた性能を出して
いた。1970年代のプロたちの
チューンナップに倣ったもの
だ。

このTADは、順ヒネリでは上
下ともトビとスロウの相殺点
が把握し易く、私にはとても
扱い易い。逆入れはトビの度
合いの把握中。把握できれば
逆トビもなんてことはない。
総体的に極めてリニアに「やっ
た事をやった通りに反応する」
性質のキューで、ゴルフクラブ
いうならばインパクトのスィ
ートスポットが広い初級者向
けのクラブではなく、上級者
けのスポットの狭いショット
の多様性を具備している性質の
キューだ。
スペアシャフトは最近人気の
海外製ソリッドだが、相性は
悪い。オリジナルTADコハラ
シャフトがこのTADバットに
は最高にマッチする。
とても狭いスポットだが、だ
からこそいろいろな撞球を
能にさせている。

かつてTADが上級者用、難し
いキューといわれたのは、こ
の細かい撞き分けにリニアに
反応するキューだったからだ
ろう。
現代主流のオートマ車のよう
なキューからするととても癖
がある古い時代キューである。
レーシングスロットルの開度
は1/120ずつ使い分けるよう
な性質のキュー。
だが、私にはこれこそがベスト
マッチだ。
理由はこのダイレクトな反応
こそが、TADのTADたる本当
の持ち味だからだ。
シビアであるので、撞きのその
選択肢はとても広く、思いのま
まに細かい操作操縦ができる。
横を撞いたら横に飛ぶ。
どこを撞いても、ただ手玉が
する事だけを求めたオートマ
手玉直進のキューではない。
モーターサイクルの2ストレー
シングマシンのような、非常に
繊細な反応を示すこのTADキュー
の味こそが、私が求めていた理
想のキューの性能だ。
まるでそれは巨摩グンが求めた
シマザキスペシャルのように。