初めて所有したTADはプレーン
のステインのTADだった。
黒焼きとも関東では呼ばれる
ダークなステイン染め仕上げ。
まだ1980年代の20代の頃の
事だった。
そのTADは、まるで日焼けした
精悍で機敏なアクションを
見せるサーファーのように
思えた。
その切れ味に瞠目した。
その次に1990年代に所有した
TADもプレーンだった。
いわゆる坊主とか白棒とか
呼ばれる。
私は金髪のブロンディレディ
のように思えた。バレリーナ
のように美しく。
その次に今世紀に入手した
TADもブロンディだ。この
個体は製作が古く、1975
年前後のTADコハラ製。
パパTADだ。
いわゆるビンテージTAD
になる。
この個体が今まで所有した
TADでは一番性能が高い。
イメージは、繊細可憐なバレ
リーナではなく『続・夕陽
のガンマン』のイースト
ウッドのブロンディのよう
に感じた。
力強く豪胆で活きの良い
切れを見せる。
TADを初めて手にしてから
早くも数十年が過ぎた。
1980年代、90年代、2000年
代、2010年代、2020年代と
撞球を続けている。
時は過ぎた。
時々落ち込む事もあるけど、
まだ元気で玉は撞いて
います。(魔女宅キキ風)