これは是非とも日の目を見て
ほしかった。
一方、スズキは1971年に既に
GT750という水冷2ストマシン
を発表していた。
このモデルは私が高2の1977
年頃まで発売されていた。
私が在籍したレーシングチー
ムのジュニアクラスの人が普
段乗りで乗っていた。
ラジエターの事を当時レース
業界の二輪乗りたちは「弁当
箱」と俗称で呼んでいた。
空冷と水冷で音が違うとよく
言われるが、空冷がサ行の音
の「シュ」が混じるのに対し、
水冷はドルルという音質が混
じる感じのサウンドのように
思えた。空冷の音のほうがノ
イジーで、水冷は籠る感じの
音の印象が強かった。
2スト3発はどうしても中央気
筒の耐熱に問題を抱えるので、
水冷化はエンジン形式として
も理想的だったのだろう。