渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

専門誌の未来予想図

2024年10月03日 | open



Z400RS。
これは専門誌の予想イメージ
CGだが、このままのスタイル
で発売されたら爆売れ確実か
と思われる。

最近、大型車格から旧ミドル
車格の400クラスに乗り換え
る人たちが増えていると聞く。
大型車格だと長距離等は出力
特性からストレスが無く楽だ
が、ちょい乗りや普段の街乗
りにはやはりあり余るパワー
と車体の大きさを持て余す傾
向があるからだろう。
400クラスはその点何かと便利
だ。
ライトウエイトの250クラスは
かつての2ストモデルでは乾燥
車重が120kg台というモデルも
あった程軽く、パワーも申し分
ないスプリントモデルだったが、
250での長距離走は目一杯頑張
っている感があり、車に負担を
かけすぎるきらいもあった。
現代の新車250では一般的には
非力過ぎて旧来の250を基準の
モノサシにはできない。別物。
旧車の2スト250は峠最速のよう
な戦闘力の高い車だったし、実
際に公道市販車改造クラスのス
プリントレースの競技車両の
ベース目的としても作られてい
た「速く走る事のみが目的の二
輪」だったからだ。
その点、400は250よりも遥かに
汎用性が高かった。
なので限定解除しようと、その
後の法改正後の大型二輪免許に
書き換えようとも、旧ミドルク
ラスの400クラスのモデルを選択
してあえて乗る人たちも意外と
多かった。

400クラスは50原付と同じく日
本独自のカテゴリーという印象
があるが、実はそうでもない。
350クラスというカテゴリーは
かつては世界グランプリの枠
にあり、欧米では人気があった。
その流れを受けて日本でも以前
は350というクラスが一つのカテ
ゴリーとなっていたが、1975年
の免許制度改定によって350ク
ラスという世界標準をベースに
して400クラ
スの新設二輪枠が
日本に登場し、新設自動
二輪
限定付免許制度にマッチさ
せる
枠組みとして主として日本国内
で一般
化した。

日本警察が免許制度を改変して
1975年10月から当時の国産最大
排気量の750=ナナハンに国民
を乗ら
せないようにしたのだが、
表向きの理由
は「暴走族対策」
と「事故抑止」
の為だった。
だが、実際に免許制度を変更し
て警察本体が認容した者にしか
免許を与えない限定解除という
枠を新設し
て自動二輪枠のうち
条件限定無し免許を国
民に取ら
せないようにしても、
一向に事
故は減少しなかった。効果ゼロ。

さらに、暴走族の員数は激増し
1975年10月以降は新設自動二輪
限定付枠内最大排気量の400ク
ラスのモデルで暴走族の若者た
ちは走りまくっていた。
別段750でなくともよかったの

だった。

1977年前後の都内の暴走族は
1チームの集会で二輪200台、
四輪400台とかがごく普通。意
外と知られていないようだが、
輪のほうが数は多かった。
何かとバイクのみバイク=暴走
族=社会悪のような集中攻撃を
受けていたが。
その都内の暴走族の土曜の夜の
出撃は、1チームがその数で何
チームもが一晩に走り回る。

二輪は大抵は二人乗り。四輪も
3~4人乗っている。
どれだけの数の若者たちが土
の夜の都内を走り回ってい
事か。
そして、警察は遂に1978年12月
に再び道交法を改訂して「共同
危険行為」という罰則を新設し
た。
それまでは暴走族の集会に参加
して一斉検問全車両停止で検挙
されても、「停止指示
違反」と
「信号無視」のみの
罰則適用し
か無かった。加点は
両方で4点。
免停にはならなかっ
た。
だが、1978年12月からは一発免
停もしくは免許取り消しとなっ
た。
しかし、1975年法改定の時と同
じで、国内の暴走族の最大ピー
クは1978年の法改定厳罰化以降
の1980年だった。
警察の一方的な法規制導入は
1975年、1978年の両方で何ら
実質的効果は無かった。

集団暴走型の暴走族の消滅は、
警察側の規制強化や取締に
るものではなく、若者たち

「興味の変化」によって消

していった。

かつてのマル走(警察用語)たち
はほとんどがサーファーやその
10年後にチーマーと呼ばれたよ
うな層の原型になっていった。
あるいは多くが市街地ではなく

山に行った。新たな「走りを求
めるの層」と合流する形で。
それにより本物の暴走する土
曜深夜の集団暴走
族は消滅し
ていったのだった。

決して警察の手柄ではない。

そして、次には新たなる新型
暴走族が爆発的な数で
登場し
た。

それが峠や埠頭や街中コーナー
狙いのローリング族だ。

警察内部ではそれらの走り屋
たち
は「暴走族」規定になっ
てい
る。従来の集団暴走型で
はな
く、競争型暴走族として
峠族や埠頭や市街地コーナー
爆走の二輪乗りた
ちは暴走族
扱いになっているのだ。(こ

れは現在も)
事実峠や埠頭や街中コーナー
で暴走していたのが
ローリン
グ族だった。爆走していた。

なのでバリ伝グンちゃんもそ
の後
の峠マンたちも全員警察
から
したら「暴走族」なので
ある。

土曜の夜の市街地暴走ではな
く、
速度重視で場所を峠や埠
頭や街中コーナーに移した

け。
実際に走り屋たちは実像も暴
走族だったし、今でもそうだ。
警察はそのように取り扱って
いる。1970年代に隆盛を見せ
た土曜深夜集団暴走型だけが
「暴走族」ではない。
むしろ、1980年以降に登場し
たチバラギ仕様の珍妙な外装
をつけてチンタラ蛇行運転だ
けしている連中は暴走族では
なく騒音族だ。爆速での暴走
はしていない(たぶん技量と
してもできない)ので暴走族
とは呼べない。やはり珍走団
だろう。ダッペの国からやっ
て来た。

集団暴走型の共同危険行為系
暴走族=土曜の夜の暴走族が
消滅したのは、彼らが警察の
取締によってやめたのでは
く、場所をサーフィン海域か
や埠頭に変更しただけだ。
取締強化さえすれば世の中変
わると警察が思っているよう
には人の世は単純ではない。
頭の固い頭があまりよろしく
ない官僚権威至上主義の警察
などに世の中を動かせる訳が
ない。
せいぜい、法改正等で弾圧強
化したり、暴力をさらに振る
ったり、ニセ情報発信によっ
て国民を謀る事しか警察はで
きない。
余計な事考えずに、国民から
給料もらって真面目に交通整
理や道案内してろ、という話。
せいぜい、拡声器で「丸の内
警察署長から重ねて君たちに
警告する。君たちの行為は道
路交通法ならびに東京都公安
条例に違反する。そこの指揮
をしている君。君からすぐに
やめさせなさい」とでも街路
で機動隊車両の上から放送で
もしてろ、という話。

400クラスの需要は今再び高ま
って来ている気運を見せてい
る。
カワサキが上掲画像のような
スタイリングで新型Z400RSを
登場させたら、さらなる新風
を巻き起こす事は確実かと思
われる。
この新型Zは旗本奴や町奴の
ような反骨の傾奇者たちにも、
そうでない人たちにも受け容
れられる新型機種ではなかろ
うか。
ゼファーと名付けないのは、
歴史を作った金字塔であるゼ
ファーの名声に影響を及ぼす
事を回避するためかも知れな
い。
あるいは、カワサキの基幹で
ある「Z」を冠する事による
再びの不動王狙いか。

 
  






 


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