学生の時に歴史散歩で何度か
さきたま古墳群に行った。
埼玉県行田市にある一大古墳
群だ。
この古墳群からは歴史的に
貴重な鉄剣が発掘された。
エックス線解析により、刀
身の金象嵌から雄略天皇の
実在を示す文字が発見され
た。ワカタケルとは雄略天
皇の事であり、それが象嵌
彫りされていたのだ。
1978年、まさに世紀の大発
見だった。
さきたま古墳群の私の印象
としては「乾いた土地」と
いう感だった。
畿内古墳群にみられる「潤
った土地」という印象は薄
い。
何に起因するかは不明だが。
ここには国内最大級の円墳
もある。
前方後円墳が主体なので、
明らかにヤマト王権の影響
下にあった東国の僻地では
あるのだが、弥生時代末期
から古墳時代にかけて、畿
内のヤマト王権が無視でき
ないかなりの地場勢力が現
在の埼玉県行田エリアに存
在していた事は間違いない。
古墳を巡る考察は、必然的
に古代製鉄との関連性への
着眼に繋がる。