渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

経年変化と人口加工

2020年06月29日 | open


30数年物の組太刀稽古用の手製白樫
木刀(小太刀)とニス塗柄の手斧。
ナチュラルパティーナと人為塗りのこの
差。
やはり、自然には敵わない。
この木刀、新品の時は真っ白でした。
虎目の白樫。今はもうほとんどこうした
材は見ない。

どさんこ丸太の皮むきだよ

2020年06月29日 | open


北海道から遥か2000数百kmを超えて
私に頂いたカバちゃんを二つに切って、
皮を剥ぎます。

到着時。


斧をナイフのように使って切って行く。
下には俎板代わりの角材を置いてある。




この斧、まだ研ぎは荒砥段階なのに、
もの凄く切れる。




これは剥ぎですが、剥いているのではなく
切っています。


この斧、どうかなと思っていたけど、
めちゃくちゃ切れる。
リンゴの皮剥きのように切れて行く。
リンゴと蜂蜜あま〜くとけてる、ヒデキ
感激!!

削った皮は全て回収。良質な着火剤に
なるので大切に保管します。

丸太の半分だけ裸んぼ。








う〜ん。歩留まりを測ったら、切り出し
方によっては、丸太半分でククサ2個分は
どうやら取れそうな感じ。

にしても、この斧、切れるわあ。
恐ろしい程切れる。
こりゃ良い買い物した。
初期出荷は刃先の厚みは1ミリ以上あった
鈍器だったけどなー(笑)。
金剛砥で身を下ろして、そして大村砥で
軽く金剛砥の目を消しただけ。
あと、平地のグラインダーの目は金剛と
大村で消した。
いや〜。バカ高いブランド物なんて要ら
ないです。こいつの実力、極めて高い!
まるで脇物ながら大切れする実戦刀の豊後
高田刀の良作に出会ったみたいだよ。
切れる!


しかし、北海道ってのはいいなあ。
蝦夷共和国だったらもっと良かったのに。


カンバの自然倒木が敷地内にあるとか、
良すぎだろよー。


白樺の林でテント張りたい、とか友人に
言ったら、白樺林の下はヌカヌカの泥地
なんだってさ。
あと、クマさんこんちはも怖いよなあ。
あれは洒落にならない。ヒグマだしなあ。
ロマンだけでは、現実世界ではやってけ
ないということですね。

キャットタワー

2020年06月29日 | open
 

圧迫感あるなあ。

気になるみたい。


こちらの先輩も気になるみたい。


組み立て中から1階部分に居ついていた。


けれど、結局、定位置のお気に入り場所に。


翌朝、ガシガシやっている子猫。
噛んでる。


爪も研いでいる。


なんか、気に入ったようです。












でも、結局は、


そこかぁ〜い!
 
キャッタワの最上部まではまだ未到達
ようだ。
まだ二日目だしね。
そのうち登頂成功するだろう。

2020年06月29日 | open



百年選手の斧も再生させれば使える。
一番右の斧は戦前から家にあった斧だ。
柄(え)のパティーナ感が半端ない。
昔の家は、城下町の街中だろうと薪で
風呂を沸かしたので、各家庭に斧や鉈
は必ずあった。
極端な話、都内であろうとも、銭湯は
つい先ごろまで木材を燃料としていた。
(今もそうかも知れない)

こうした、百年選手のような古い斧
でも、鋼部分が残っている限り、再生
して使うことができる。

古い斧を復活させた例。


赤錆を落としてから砥石で押し、研ぎ
上げる。


今でも十分に使える。


但し、薪の小割りには鉈を使っていた
ためか、小型の手斧が家には無い。
最近、激安物を買った。
ブッシュクラフト・キャンプ用目的。
多分、中華大陸か台湾か東南アジア製
だろう。
全く刃がついていない箱出し出荷だった
ので、現在研ぎ上げ中だ。
柄は少し着色コーティングしてみた。
これもまだ塗り中。乾いてはサンドペー
パーで磨いてまた塗るというのを繰り
返す。
かなり小さいので、野営目的のバイク
パッキングの旅走りでも便利そうな予感。
タバコ4個分以下の激安だが研げば使える。


北欧的ブッシュクラフト三点セット。
斧+ナイフ(プーッコ)+ククサ。
北欧の斧も日本のハツリ用の手斧に
似ている形状の物がある。
道具は、使用目的が同じならば、どこ
の国でも似てくるのだろう。
ハツリ斧はなぜこのようにアゴが長く
なっているのか。それは斧身に手を
くっつけるように柄の上部分を持って
ナイフのようにして斧を使って木を
削ぐように削るためだろう。



宝塚記念

2020年06月28日 | open


勝馬はラッキーライラック 一点!

てことで、ラッキーライラック、クロノ
ジェネシス、キセキという三連単と馬連
を買ったが、ビミョーに外れた(笑)。
馬連はラッキー+クロノであったが、何と
ラッキーライラック着外。早く行き過ぎた。
1-2着はクロノとキセキだったという、
うーむかすってるじゃん、直前大雨の
バカン!なレースだったが、クロノが
いいね〜。プラス10キロが良い感じで
出ましたね。ガツンと強さを見せた。
良いレースでした。強い。

本年度G I上半期最後、ラッキーライラック
は現役最後のレースだったので、応援した
が、最後は伸びなかった。
これからお母さんになるので、子どもに
期待しようっと♪

本日の外れ馬券は総額600円。
いやあ、奮発して大買いしたよ(笑)。
一所懸命に走る馬に見とれる。
懸命に真剣に走るレースってのは、いつ
見てもいいなあ。

ナイフの一つの使い方 〜刺す〜

2020年06月28日 | open


通常のブレードのナイフにおいて、一つ
だけ汎用性の高いナイフといえどもでき
ないことがある。
それがU字型の深い穴を彫ることだ。
穴開けや穴グリは切先を巧く使えばでき
ないことはない。
しかし、底を丸く彫ることはできない。
丸く彫るにはフックナイフや、丸ノミの
えぐりでないと彫れない。


直線ブレードのナイフを刺すことはよく
ある。
それは魚のシメであったり肉の切りの
初刀の刺し込みであったり等、意外と
刺す使い方をするシーンはある。
また、料理包丁では切先の役目はかなり
重い場面が多い。
菜切や中華包丁のような直線部分を使用
する刃物でない限り、切先の存在は大き
い。

切先もブレードエッヂの一つだ。
切先の状態は完璧に研ぎ仕上げておいて
おきたいものだ。




ナイフの使い方の一つ

2020年06月28日 | open



ナイフをこのように持つ使い方はあるの
か。
あるんです。
刃を内に向けても外に向けてもあります。


状況により、パッと手の中でクルンと回転
させて即応で目標物を切ります。
道産子カンバ


身体の位置を移動させるよりもナイフを
転回させたほうが早い時にはそうします。


刃物にはいろいろな使い方がある。
特にナイフには、持ち方から切り方まで
いろいろなやり方があります。
慣れているとピッピと対応できます。
ナイフの使い方を身につけていると、特
アウトドアでは強い味方になってくれ
ます。

出刃包丁

2020年06月28日 | open

久しぶりに出刃を使う。
1年ぶりくらい?もっとかも。
横浜の友人はよく出刃を使うらしい。
時々魚の写真も送ってくれる。
私は洋包丁ばかりであまり使わない。

しかし、和式刃物てのはいいねえ。
サッと刃が付いて刃返りもスッと取れる。
そして、任意の刃付けをし易い。
27年前、高知に行った時に買って来たこの
出刃もなかなか良い。
やはり、炭素鋼はいいなあ。


両刃ナイフの使い方の一つ

2020年06月28日 | open


両刃のナイフでの切り方はいろいろあり
ますが、木工などでは刃を円弧を描くよう
に動かします。

こういうノミのような平行移動はさせな
い。




大袈裟に分かりやすく表現するとこういう
ブレードの動きになります。





つまり、こう。
こうすることで平衡分力を逃してやって、
結果的に刃を薄刃のスライス切り状態に
なるように刃物を使います。


しかし、これは木片を縦や斜めに置いて
下端を床や地面やテーブルに押しつけて
上からフェザー等を作る時の削り方では
使いません。
縦や斜めの木片下部固定では、ナイフの
ブレードの根元と切先にやや角度をつけ
てギロチンのように真っ直ぐに切り下ろ
します。
このやや角度をつけるのも、一種のスラ
イス技法です。
直角に押し付けるよりも斜めに刃が入る
ようにする。しかし、押すのは真っ直ぐ。
大物のフェザー作りはそれ。
さらにブレードの刃の「切り代」を使い
ます。
結局、道理は上述の平衡分力逃しの薄刃
状態作出と同じになるんです。
刃は力が逃げないように切先側を下に
向けます。
ブレードの中より先から根元にかけて刃の
長さを使うようにして切って行く。
削るとは言いますが、実際には刃物とし
て木片を切っています。


刃物のうち、料理用刃物について一番知悉
しているのは包丁人です。ありとあらゆる
「切る」技法に精通している。
刃物には「一番切れる使い方」というもの
がどんな刃物にも存在する。
料理人のうち包丁人はそれを知り抜いてい
ます。
アウトドアマンも、野外で刃物を使った事
がある人なら、刃物は「刃がついている
からどうやっても切れる」という物では
ないことを知っているでしょう。
刃物には日本刀を含めて「一番切れる切り
方」というものが絶対的事項として存在
する。
そこを見つけてあげるのです。
刃物により、個体差があるから。

とにかく、自分でいろいろやってみて
掴み取って行くしかありません。
ネットで他人のやり方を知って、さも
自分が分かったような製品レビューなど
では本当の実力というものは追いつかな
い。
力をつけるには、自分でとことんやって
みるんです。
通常、フィールドテストやタイムプルーフ
などは最低でも18ヶ月程やらないと、いろ
いろな事は見えて来ない。
何故か不思議な事に、最近のYouTubeで
は自分が使った事もない製品を分かった
ようにレビューしている人たちがごちゃ
まんといる。
不思議に思えます。
人からの受け売りや剽窃ばかりだから、
どれもが金太郎飴のような動画になって
いる。
そうした中でも、秀逸な動画や真摯な製品
レビュー動画もあります。
それらは徹底的にご自身で使い倒してから
製品やアイテムギアについての論評をして
いる。
これが真っ当だと私は思います。

上掲の切り方も、私は小学生の頃からの
経験上得たものですが、平衡分力逃しの
理屈は論理的にも合っていると思います。
理屈解明は後付けですが。
「あれ?こうやったほうが良く切れるぞ」
ということを見つけて、それについて何故
だろう?と自問して。
大抵は多くの人が各個別にこうして発見
して行くのでしょうが、それは大きく公約
数だったりもします。誰もが行き着く定理
に似た到達点、というような。

自分の力で掴み取ってください。
人から情報を得る事は大いに良いでしょ
う。
しかし、実行できるか否かは、自分自身
にかかっている。
人の世のありとあらゆる技法を要する
ジャンルのものは、その定理が働いてい
ます。
まず、自分でやってみないと。
目の前の蒲鉾板一枚でもいいんですよ。
自分でナイフを使ってみて、あ、これが
それか、とか、こうやったら・・・成程
こうなるのか、というような事を体験しな
いとダメなんです。
その体験がやがて実となり経験として進化
する。
自分でやってみましょう。

砥石

2020年06月28日 | open


レンガのようだった砥石がこんなに減り
ます。
長いのが金剛砥。短い二つが大村砥。
大村砥は日本刀の焼刃土の中にも入れま
す。粉末状にして。
私は大村砥での炭素鋼の研ぎ汁を集めて
土と岩手の黒松炭の粉末と合わせて練り
ますが。
土の選定は結構大切だったりする。

なぜ土を塗るかというと、冷却のためで
す。
灼熱の鉄は湯に入れると水が蒸発して表面
が冷却されないのよね。
毛細管現象を使って冷却を早めてやるんで
す。
しかし、一切土を使わないずぶ焼きの方法
もある。
これは予測不能な刃文になるので面白い。
山鳥毛の実物を観ましたが、あれはずぶ
焼きではなかろうか。
甲伏せ(かぶせ)が日本刀の基本であるとか
固定観念に囚われているようでは、山鳥毛
の写しは永遠に無理かと思います。
固定観念に自ら疑問を抱かないと、いつ
まで経っても刃こぼれ丸を作るのがオチ。


朝さんぽ

2020年06月28日 | open


朝散歩。
お!と気づく犬。

おはよー!と近寄るが警戒する角のお店の
猫。


怒ってますがな。
犬は喜んでシッポふりふりだけど。


目がおっかねーぞー(笑)。
このにゃんタマはいつもこのお城の公園
います。時たまJR駅まで行く。
車に轢かれない事を祈る。
この子のお母さんは城前で車に轢かれて
しまいました。


刀術談義

2020年06月28日 | open


早朝6時台から交わす剣友との刀術談義
面白い。
江戸期から続く伝統古流派の奥は深い。



豪雨

2020年06月28日 | open


記録的な豪雨で、甚大な被害が出ない事
を祈ります。

斧装備

2020年06月28日 | open





小型の手斧はアリスパックのサイドループ
にぴったり収まる。


映画『ロマンシング・ストーン』

2020年06月28日 | open



36年ぶりに『ロマンシング・ストーン』
を観た。
36年前は妻と横浜鶴見の映画館に観に
行った。チャック・ノリスの映画と2本
立てだった。
どちらも面白かった。
ヒネリも何もないストーリーなのだが、
それを面白く見せるのは作り手の腕
ろう。
それと、主演女優のキャスリーン・ター
ナーがかなり良い。体当たり演技で起伏
がある。
製作と主演はマイケル・ダグラスだ。
カーク・ダグラスの息子。
彼は『ブラック・レイン』が良かったよ
なあ。

オープニング、小説家のジョーン・ワイル
ダー(キャスリーン・ターナー)は、部屋で
暖炉の薪に火を付ける。
長い軸のマッチの火を近づけるとボッ!
と着火する。
よく見ると、どうやらガス暖炉みたい。






治安最悪のコロンビア。
このホテルからの景色は沖縄の風景に
似ている。


この作品、なかなか楽しめる。
監督は『バック・トゥーザ・フュー
チャー』シリーズのロバート・ゼメキス
だ。
上手いですね、撮り方と作り込みが。