渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

サゲ

2020年06月22日 | open


(古三原)

アコメのズク押しで出来た鉄なんだろう
なぁ。


時の流れ 〜キャンプブームに思う独白〜

2020年06月22日 | open


最近また軍幕、所謂三角テントやタープ
が注目されてきているという。
1960年代、70年代にはテントはほぼ三角
のポールテントだった。
それが、登山アイテムから一般化したテン
トで自立式の即席テントが主流となった
のが1980年代だった。
以後、バブル経済の崩壊後に訪れたアウト
ドアブームで、キャンプなどがレジャー化
してテントといえばドーム型の即席テント
が主流となった。

何故、今、ブッシュクラフトや三角テント
が注目され始めているのだろう。
それは、何故、いつからキャンプは庭先
バーベキューと大差ないレジャーとなって
しまったのかを探ると見えて来るかも知れ
ない。
業界は抜け目ないので、多くのキャンピン
ググッズを次から次に開発して新製品とし
て売ろうとしている。
そして、キャンプは釣り業界のように、
道具自慢の「集めることが楽しみ」かの
ような虚構を作出して、大量消費を促す。
多くの人はその流れに乗る。
古い物を長く大切に使ったり、リペアし
て使用したり、自分で創意工夫して作り
出したりすることから離れて行く。

それ、果たして、キャンプのキャンプたる
ものに沿っているのだろうか。
グランピングのキャンプ寄りの雰囲気を
楽しむだけのナンチャッテキャンプでは
なかろうか。
今のブッシュクラフトブームでも、面白い
のが、広告貼りの動画で小遣い稼ぎが目的
の人たちがYouTuberを気取って多くの
動画をアップしている。
そのほとんどが、誰も同じしゃべり、同じ
企画傾向にある。
ほぼ全部に近い動画が「製品レビュー」の
動画なのだ。
そして、おかしいのが、経験もない人が
初めて使うのにウンチクを垂れて、その
道の達人であるかのように動画を流す。
しゃべりが入る動画はほぼこれ。

新製品を大量消費して「真新しい物は全て
良い物だ」とする発想は、日本人において
は高度経済成長期に自発ではなく人から
植え付けられた。悪く言えば資本に毒され
た。
21世紀になってもまだその昭和の悪癖を
引きずっていながら、何らその自分の洗脳
された発想に疑問を抱かない人たちは多
い。何でもかんでも真新しい新品こそが
最良であるとするその発想。
あまり、本質において豊かな発想ではな
い。

私の場合、日本刀が好きなので、そうした
発想にがんじがらめにはされなかったのか
も知れない。
本物の日本刀などは、全部「中古」だから
だ。新品日本刀で良質な物など数える程
しか無いのは現実だし、その良作とても
時代物の良刀とは雲泥の差がある。
日本刀は古い物のほうが質性においても
上質なのである。

レジャーの楽しみ方は人それぞれだが、
思うに、かつて私が父と行っていたいわ
ゆる普通のキャンプは、今でいうブッシュ
クラフトそのものだったように思える。
テントの形ではなく、中身と内実が。
道具を並べてのレジャーキャンプなどで
はなく、文字通り、今のブッシュクラフト
のような事が森の中でのキャンプだった。
それだけ関東近圏にも自然が多く残って
いたのもあるが、往時設営する野営は、
今でいうブッシュクラフトだった。
まあ、100円ライターもこの世に存在しな
い時代なので(笑)。

ただ言えるのは、今の最近の傾向は、見て
いて面白い。
古い物を大切に使い続けることに価値を
見出すことができる人たちと、そうでは
なく、使い捨て大量消費時代のように、
何でも新品にしか興味がない人とにキッパ
リと分離している傾向があるからだ。
そして、後者は、ほぼ全員が、「販売価
格」の高低によってしか物の価値を思考
できない傾向が非常に強い。
どちらがどうと言う訳ではないが、何ら
かのさもしく人間的な寂しさを後者の列
には感じる。

今流行りのブッシュクラフトにおいても、
道具自慢の物欲満たしの為の森行きと
なってしまっては、何のためにあえて
自然界の森で一昼夜乃至連泊して自活
生活するのかが全く分からなくなって
来る。
それが進むと、そのうち未来には、体育
のような、大きな植物園みたいな屋内
間に人工的に作られたエリアでキャ
ンプやブッシュクラフトをやって、「大
自然はいいなあ」とか言っているような
図になりかねない。
すぐ潰れたけど、かつてバブルの頃に屋内
スキー場があったように。
かつて流行った各地のハワイアンセンター
のように。
あれはあれで楽しいのだが、本当の自然
の中で得るものは得られない。
キャンプやブッシュクラフトは室内レ
ジャーではない。

つまり、キャンプやブッシュクラフトっ
て、遊園地でのリゾート行楽じゃないと
いうことなんだよね。
下手すると死が身近に迫る危険もあるの
だし。
誤って手を切りました、動脈切ったみた
い、救急車が来るまで4時間かかります、
さあどうしますか?ということも起こり
かねない。

今のブッシュクラフトブーム、なぁ〜ん
か変な方向に行ってる気がするよ。
まあ、バブルの頃にいっとき大流行した
使えない「サバイバルナイフ」のブーム
よりずっといいけどね(笑)。
今のキャンプやブッシュクラフトをやる
人たちは、自分でナイフを使って、自分で
火を熾して、自分で料理するから。
そして、人が複数の時には打ち合わせを
せずとも互いに協力し合っている。
これなんだよ、大切なことは。
それに、今、キャンプやブックラをやる
人たちは、北欧人の森生活の文化への
敬意もほんの少しだけは持ってるみたい
だし。
ただし、道具集めの道具自慢が先走ると
確実に足下見失うと思うよ。

私は5才の時に刃物の使い方を誤って、
無知ゆえ親指の骨にまで達する大怪我を
した。
「できないのか?」と年上の人に言われて
「何をう?」とやって見せたらドザックリ
とナイフの身幅半分程が親指の腹に垂直に
埋まった。
55年経った今も傷が残っている。


このようにナイフが垂直に突き立った。


今では全身が裂創割創縫い傷だらけなの
だが、この5才の時には参った。
血止め粉を大量に振りかけて無理やり血
を止めたがために、病院で縫うことができ
なかった。医師によるとそうとの事だっ
た。医師の発言はよく覚えている。
口を固く結んで最初から最後まで一切
泣かなかった。とんでもなく痛いけど。
泣くわきゃない。てめえでやった不始末
だ。ガキもジジイも関係ない。

いつもは厳しすぎる父は、この時には全く
怒らず、私に正しい刃物の使い方を教えて
くれた。
剣道場に連れて行かれて正座で見学させ
られ、大人たちのあまりの激しい打ち込
みと猿叫に私が怯えて、帰りしなに着せ
替え人形が欲しいと言ったら、引きずる
ように家に連れて帰って私をスボコ殴り
した父だった(脳挫傷で死ぬかと思った)
が、刃物で手を切った時は一切叱られ
なかった。
そして、程なく、毎週土日には座敷で
正座をさせられての論語の素読が始まっ
た。
ちょまてよ。5才児に論語なんてわかる
かっつーの(笑)。昔も今も。
だが、音から入るので、今でもいくつかは
覚えている。
当時は、シイワクではなくシノタマワク
と音読みしていた。

刃物の使い方だけは、正しいことを最初
からやらないと、下手こいたら死んでしま
う。
これは武技における日本刀の扱いも然り
だ。真剣日本刀を使うならば、扱い方も
正しく、真剣に。
鯉口がザクザクの剣山みたいなんてのは
剣士としてはあり得ない。
手も正しいことをやっていれば一切切ら
ない。
刃物の取り扱いは、最初が肝心です。

キャンプ専用靴

2020年06月22日 | open
 
 
私の昔のキャンプ専用シューズ。
ブッシュクラフトからトレッキ
ングまで
こなしていた。
かなり使い込んでも物がしっか
りしていた
ためびくともしなか
った。
くるぶしはガードされていない
が、これで
軽登山までこなした。
手入れして野遊びで復活さ
せようと思う。
ここ20年ほどは軍靴が多かった。
これねえ、ローカットなのに頑丈
な作り
なんですよ。
靴は詳しくないけど、何だろね、
これ。
 


パテント ペンディング
アウトドア アンド フィールド
とある。
まあ、野歩き用に開発されたの
でしょうね。
どこが特許なのか分からないけ
ど、かなり
丈夫です。
 
担ぎではないキャンツーには
パッキング
中に履き替え用
にこれを入れて行こう
と思う。
ただのスニーカー。
サンダルの人が多いけど、なん
かサンダル
てのは山では怖い。


別に走行時も乗車専用ブーツで
なくこれで
もいいんだけどね。
鉄板のカップが爪先に仕込まれ
てる
これだとロバ君靴みたいで、ク
イックリー
なシフトチェンジが
できないんだよね。
メイン用途が足の保護特化なの
で、テン場
とかでは安心安全安
定安泰だけど
さ。
うちのメンツは乗り目的でもこ
れを履いて
るのが何人かいる(笑)。
私のこのタイプ、履き心地は
最高に良い。
これでキャンプ、ブックラもア
リかも。
底が耐油性てのはお約束みたい。

着火用具

2020年06月22日 | open
 


この世の中、着火用具はいろいろ
あれど、
ライターこそは世界最強。
オイルライターは、火打石を擦っ
て火花
を飛ばしてそれを火口
の火縄の火種に点火
させて着
火する
という構造だ。
ライターの火は油(気化ガス)や
タン
ガス等の燃料によって燃
焼する
火打石と火打金をコンパクトに
一体化
させただけなのだが、ライ
ターを発明
した人偉い。
ライターはマッチよりも200年程
早く
発明されている。日本では
1620年代。
天下の寛永御前試合!(ないよ、
そんな
の)の時代である。
もしかすると、江戸初頭の鉄砲
鍛冶によ
る日本のライターが世
界初
のライターかもしれない。
鉄砲鍛冶たちは現在の包丁も発
明したし、
世界初かもしれない
ライターまでも発明
した。鉄砲
鍛冶かなりできる。
ジャパニーズガンスミス、なか
なかやる。
そのような職能の高さゆえに、
1960年代
に世界初のモデルガン
という実銃とは全く
異なる構造
でありながら実銃のような動き
をするトイガンを日本人は発明
できたのだ
ろうなあ。
 
親指を数センチ動かすだけで火
が点い
て炎が燃える。これは凄
いこと。
ライターは素晴らしい。
そして、ジッポーの防風性は、
ライター
の世界を一変させた。
 
フランスで生まれて日本人が100円
使い
捨てとして大革命を起こした
安価使い捨て
ライターは、意外と
登場が遅い。1976年
頃に出回り始
めた。
私が中学の頃はマッチが主流だ。
それが高校に入った頃に100円ライ
ターの
チルチルミチルが普及した。
「テッカリ」とやんちゃな小僧たち
は呼ん
でいた。「おう、テッカリ
貸してくんな」
と。
ただし、高校生だろうと、パチン
コや麻雀
の博打場で火を借りるの
は御法度だった。
「ケツに火をつける」に通じて、
博打の
世界で火の貸し借りはタブー
だったのだ。
 
日本は貰い火は誰にでも協力的
だった文化
がある。助け合い
の精神だ。
それがあるゆえ、博打の場のみ
貰い火禁止
という禁忌がタブー
として成立した。
貰い火は日本ではごく日常的な
事だった
のだ。
それゆえ、司馬遼太郎の『燃え
よ剣』で
は、沖田総司が市中見廻
の際に提灯の火が
消えたので店先
に火を貰いに行くシーンが
普通の
往時の人の行為として出てくる。
しかし、その店に浪士(戦後日本
ならば
さしずめ新左翼過激
テロリスト集団)が
参集して
いたた
め、火を貰いに来ただ
の沖田が浪士たちからきつ
く誰何さ
れる。
沖田は笑いながら言う。
「いやだなあ。京都では火を貰う
だけな
のにどこの誰だか言わ
なければならない
ですか」
と。
そして言う。
「新選組、沖田総司」と。
その名を聞いて浪士たちは刀に手
をやり
殺気立つが、沖田は明るく
笑って店を出
行く、というシ
ーンだ。
TVドラマでは島田順司さんが果て
しなく
司馬遼太郎の描く沖田総司
のイメージに
ドンピシャだった。
古今東西、島田順司を超える沖田
総司を
演じる役者を見たことがない。
司馬遼太郎の作品をドラマ化した
ことで
日本の新選組ブームに火が
ついた。
その人気の火の手の勢いは、火付
盗賊改も手がつけ
られない程だっ
た。
1960年代から1970年代末期までは
新選組
ブームだ。
そして、21世紀は大河で新選組が
放送されて大人気再燃となり、折
から
の日本刀ブームが追い風とな
った。
気がつきゃ令和の時代にもなんだ
か新撰組
が国会周りにいたりする。
よく見りゃ大河で原田左之助だっ
た男だ。
あれもひどい話で、原発に反対の
声を明確
にしただけで、全ての芸
能活動の仕事を
干された。
汚い国だよね。
そして、彼は心に炎を燃やした
んだろな。
今の動きは野党割りで、極めて
政治的な
えぐいことやるように
なったが。
元々は、なんでやねん!という
純粋なとこ
からだった。
火は全てを浄化する。

史上初の巨人の記録

2020年06月22日 | open





対阪神開幕3連勝の歴史記録の巨人。

ゴルァ阪神!
ええ加減にさらせ、ボケ。

体たらくぶりは聞きたくないトラ。


砥石の面磨り

2020年06月22日 | open


昨日、このナイフは結構使ったので、本日
朝4時過ぎから刃付けをした。
どうも感覚がおかしいと思ったら、砥石
の平面にコンマミリ以下の面凹みがあっ
た。
研ぎのアングル決めはコンマ単位の精度
行なうので、僅かなほんの微細な砥石
不具合でも感知できてしまう。

面磨りをすることにした。
前回使用後に面出しをしていなかったの
だ。

砥石の面は、精度ある直線をあてた時に、
水をも漏らさないほどに隙間が皆無で
ないとならない。

隙間がある。砥石が面で片減りしている
だ。これでは精度ある研ぎは絶対に
できない。絶対である。
砥石の凹みに沿って刃物のアングルを
見えない凹み角度を探り刃物をそれに
合わせて行くことは不可能だからだ。


別位置。定番通り真ん中が凹んでいる。


かなり面磨りしたが、まだ隙間がある。


ここらは平面が出ている。


位置をずらすと凹んでいる。ナルメで
多用した部位だ。


何度もあらゆる角度から確認しながら、
面磨りをして行く。かなり時間がかかる。
根気と集中力あるのみ。思考は要らない。
正確に単純作業を繰り返すのみだ。


面出し完了。


あらゆる位置と角度から検査する。




ようやく面出し終了。


研ぎの命は砥石。
砥石の命は正確な平面。
刃物の平地成形以外では、刃物を研いで
いる時間よりも遥かに面出しをしている
時間のほうが長い。
雑な面出しをしていると、確実にそれは
研ぎの結果に現れる。
ビタッと砥石の平面の精度が出ていない
と、研ぎも研磨も刃付けもできない。

ちなみに、ハマグリ刃の研ぎ方は刃物を
しゃくって丸くするのではない。
極細の平面研ぎを真横に髪の毛のような
細さのソーメンを整えて並べたように研
でいくのである。刃物のコンベックス
なRの断面をなぞるように丸め研ぎして
いくのではない。
正式なハマグリ刃は、極小直線が真横に
ビシッと整列した研ぎ目になっていない
とならない。
これはキリで研いでも、筋違い(すじかい)
で研いでも、縦にタツを突こうとも崩れ
てはならない。
決め手は砥石の平面と刃物保持のアングル
の正確さだ。
日本刀の場合、真ん中が盛り上がった蒲鉾
形の砥石でこれをやる工程もある。
きっかりとした技術を身につけた専門研
でないと日本刀の本研ぎはできない。
私などがやる刀の研ぎは刀剣研磨ではな
く、ただのこすりだ。
日本刀のみは本職の日本刀研磨師でないと
絶対に研ぎができない。
どれくらい日本刀研磨師の研ぎと一般人
研ぎが違うかというと、それは大学病院
外科手術と小学生のカエルの解剖くらい
違う。

包丁やナイフの研ぎは、一般人でもきちん
と基本を守れば研ぐことができる。
それでも、研ぎの基本をビチッと守る事
が大切だ。
派手さは一切ない。
地味で地道で確実に冷静に行動を実行する
精神的資質が要求される。
俺様唯一主義では、刃物の研ぎはまず
うまくは行かない事は必定。
いにしえの日本刀研師は言った。
心を研ぐ、と。
深い。

バイク男がナイフで運転手を斬り、警官にも向かう

2020年06月22日 | open





警察をなめてるなぁ。
撃つよ、ほんとに。
発砲しなかったのはたまたまなだけ。
合法的に撃っていいのだから。
馬鹿だね~、このバイクのヨッパー。
腹とか脳天とか撃たれときゃよかったのに。

しかし、いつまで経ってもマスコミは。
サバイバルナイフ?
モデルガン?
被告?
本当にそれはサバイバルナイフであり、
モデルガンであり被告であるのか?(笑)
大抵はただのナイフ、玩具エアガン、
被告人だったりする。
マスコミはテケトン大魔王。
表現の自由があるとはいえ、ハンドルを
タイヤと呼ぶのはやめたほうがいい。

バイク乗って酒飲みに行くのにナイフを
携帯している。
そしてそれを喧嘩に使う。
刃物についてきちんと学んで来てない
世代だろうなぁとか思ったら、26歳の
平成世代だ。
バットは野球の球を打つ物。
包丁は食材を切る物。
斧は薪を割る物。
この犯人が持っていたのがコンバット
ナイフだったとしたら、そのナイフの
用途目的は戦闘であるので「正しい」
使い方かも知れない。
しかし、酒飲んで車両を運転する事も
「護身のため」に刃物を携帯する事も
日本では法律で禁じられている。
ナイフで切りつけ云々が無くとも、根本
的にアホ。

ところで、サバイバルナイフって、何で
すか?
ランボーのスタローンやプレデターの
シュワちゃんが持っていたようなやつ?

こんなの持って原付バイク乗ってたの?
重たそうだな。