渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

台無し

2022年02月27日 | open

How to Curve the Cue Ball | Detailed Masse Tutorial




自宅台だから何やってもいいの

だけど、この人、マッセの練習
しすぎでラシャ破りまくり。


しかもテーブルは石板タイプでは
なく、木材天板タイプの小型台
なので、マッセで板まで叩き抜く
練習していたら、多分板はボコ
ボコになっているかと思う。
石板のスレートはイタリア製が
最高とされているが、9フィート
台では3枚使われており、1枚あた
りが100kgを超える。
なのでビリヤード台は500kg近く
あるため、一般家庭では床を
ピアノを置けるような強固な床
にする必要がある。
そのために、家庭用ビリヤード
ホームテーブルは石板ではなく
軽い板材の天板を張っている台
が多い。7フィートや6フィート
のオールドルックの小型台は
ほぼそれ。
その台ではマッセやジャンプは
しないほうがいいと思う。
絶対に天板がボールでへこむから。

ブランズウィック9フィート競技
(石板使用)での私のグランドマッセ。

これは自分たちのクラブ所有の競技
台でやっている。
自分の台なのだが、ラシャを破いた
事は一度も無い。


ビリヤードテーブルは石板であって
もボールでへこむ事がある。
フットスポットに丸いシールを貼る
のは保護の為でもあった。
経年変化でスポット下部の石板に
穴溝ができてしまうからだ。
台を大切にするため、私たちのクラブ
では、ボールを台上に上げる際にも
投げ放る事は厳禁としていた。
そっと静かに日本刀を置くように
すべてのボールを台上に静かに
置くことをメンバー全員が厳守して
いた。
これは、一般店舗のビリヤード場

に行っても、プレーヤーの守るべき
マナーでもある。
ただし、私たちのクラブハウスでは
技術習得のための練習の
マッセは
OKにしていた。それは台をぞんざい
扱って文字通り台無しにする行為
とは別物だからだ。



キューエンド構造

2022年02月27日 | open

この海外製の廉価キューは作りも
かなりしっかりしていて、かつ
撞球性能も頗る高い。通常プレー
キューとして十分に使えるレベル
にある。
 
バットエンドキャップ内は精巧に
作られている。
だが、全くウエイトボルトが無い
タイプ。ただのキャップ被せなの
だが固定が強固なのでねじ込み式
かも。ダンパーゴムは押し込み式。
キャップの内部の形は特殊だ。
被せの基部がキュー尻木部と面で
密着するような構造になっている。
よく考えている。
ダンパーゴムは被せ押し込み式の
為、ゴム部をキャップ樹脂の面で
受け止める構造設計にしてあり、
また、ゴムが衝撃で傷まないよう
に緩くRをつけてある。秀逸な
設計だ。設計者、できる。

リボルバーのブルバレルの銃口部
のような形。

一方、ウルトラオールド60'sの
キュー尻。


ダンパーゴムは押し込み式。


木部が円筒に繰り抜かれて、そこ
にエンドキャップを被せる構造。
 
バラブシュカ方式を模した物だが、
深部の縦穴にはウエイト用のネジ
切り加工はされていない。ただの
穴。全く重量軽減のためだけに
開けられたような形になっている。

 
ダンパーゴムは社外品かと思われる
アダム・石垣式のキャロムキュー式
に多かった押し込みタイプが装着さ
れていた。無理矢理感あり。
エンドキャップの形状はキャップ
に被せるダンパー用の物ではなく
キャップ内径内に収まるダンパー
用の形状をしている。
この形状で覆い被せる押し込み式
のダンパーゴムを着けたならば、
エンドキャップの先端の尖った
部分は潰れてしまうかゴムを傷め
てしまう。
これは明らかに別物のゴムが後年
追加装着されたのだろう。サイズ
合っていない。


まとめると、エンドキャップの
形状と構造からして、この押し
込み式のダンパーはキャップの
構造と適合性が不整合であるの
で、元は別な物を装着していた
と総合的形状構造判断から推測
できるのである。


大昔には、ダンパーゴムが無い物
も存在した。


タイトリストコンバージョン。
著名な作者のごく初期作品。


ビリヤードキューのエンド構造は
さまざまあるが、プールキューに
ついてはこのバラブシュカタイプ
が一番強固なダンパーゴムの固定
方法だと思われる。

ポール・モッティのガス・ザン
ボッティ・コピーモデル。
バラブシュカタイプのバット
スリーブとエンドキャップ構造
を持つ。

この個体は、製作時期からして
ラッキー菱沼さんがポールに
作らせたキューだと思われる。
事実、北海道の友人がラッキー
インターナショナルから直に
購入し、それを私に譲って
くれた。
実物を実見するとよく判るが、
ハギの仕上げはガスの息子の
バリー・ザンボッティより数倍
巧い。ピシッと左右の山が合わ
さり、まさに剣先のようになっ
ている。アダム等は山の頭が
バラバラだったり剣先の合わせ
が段違いだったりする製品が
多いが、この作品は隙が無い。

ザンボッティと全く同じ形状、
全く同寸の象牙の角ばったS
字インレイ。これができる作者
は極めて少ない。
エンドキャップのデルリンは
純白で透けているので、ゴムを
深く呑み込んでいる構造である
事が透けた色から看取できる。
ゴム先はアダムや三木のように
必要以上に長く外に出さない。
必要以上に長く出すのは、ハウス
キューなどの初心者向けであり、
それはダンパーではなくバンパー
の役目を持たせる為だ。キューを
斜めに床に突いたり、乱暴な扱い
をするだろう人たち向けの構造。
カスタムキューにその発想は無い。


私が考案したTADの外見ながら
バラブシュカ方式のバットエンド
を持つ私のオリジナルキュー。
TAD+バラブシュカ&ザンボッティ
の構造的なコンバー
ジョン設計
といえる。ゴムは深く呑み込む
方式で、ジナキューとは発想が
対極にある。
 
TADはロングデルリンキャップ
をねじ込み式で木部に装着し、
ウエイトボルトは使わない。
ダンパーゴムは木ねじでキュー
直接ねじ止めする。
だが、キュー本体を守る為に、
木ねじ部には細い丸い木製プラグ
が埋め込まれている。
バラブシュカタイプは、直接
キュー本体木部に太い金属ボルト
が埋め込まれるためのネジ切りが
されている。そのボルトでエンド
キャップを咥え込み、さらには
そのボルトの中心に極細ネジ穴が
切られていてダンパーゴムを金属
ネジで金属ボルト中心部に連結
固定させる構造になっている。
 
キュー式の構造は、作者によって
いろいろ考えられている。
プラスチックは軽いがデルリン
等の構造材樹脂は重たい。
キューの木部だけだと軽いため、
ウエイトボルトは重量調整とエン
キャップ固定の一石二鳥の
役目
果たす。
強力締め込み固定のため密着性が
高く、打球音も良くなる。
TADのようなウエイトボルト無し
で良音がするキューは珍しいのだ
が、TADの場合は音よりも振動の
抜けの良さを求めた結果、デルリン
+ボルト無しになったのだろう。
そして、ねじ込みデルリンは、重量
調整と接着不能材をネジで安定固定
させるねじ込み代確保の為、かなり
のロングデルリンが採用されたのだ
ろう。
 
キューを作る人たちは、それはもう
いろいろ細部まで組み立てパズルの
ように考えている。
行き当たりばったりのその場凌ぎ
でキューは作っていない。
かなり深い考察の跡がキュー本体
からは見られる。
玉突き棒。とても面白い。
 
この60年代キューのバットエンド
の構造は特殊だ。


この外見がバラブシュカタイプの
キューのエンド構造に上掲60’sの
エンド構造は似ているが、
このバラ
ブシュカコピーは、かなり
深いウエ
イトボルト用のネジ穴が掘られて
いて、そこにネジ山が切られている。
だが、ダンパーゴムはなぜか純正
で嵌め込み式
だ。ウエイトボルト
を仕込んでも、ダンパーはネジ連結
させない方式なのだろう。


私はバラブシュカ&ザンボッティの
バットエンド構造が一番強固な固定
が得られるのではと思っている。
しかし、その構造でエンドキャップ
本体もねじ込み固定式としたら、
それは必要以上の過剰品質かと思う。
TADなどのエンドキャップのねじ
込み式は、複数の意味があって
その方式だからだ。

ビリヤードキューの構造考察は
とても面白い。


【トッププロの強さに迫るシリーズ】アンバー・チェン編

2022年02月27日 | open

【トッププロの強さに迫るシリーズ】その18 
アンバー・チェン編


世界トップクラスのスヌーカーの
日本人第一人者福田豊プロによる
プール解説。
今回はアンバー・チェン選手。
かわいーの(笑)。
なんかニッポンの素朴な雪ん子
リンゴ娘みたいな感じ。
というか、沖縄のひまわり娘か。


16歳の時からその才能を見せていた
のだが、台湾は教育プログラムとし
てビリヤードが導入されているので
選手層が厚い。
このチェン選手の最大のいいところ
は「全く力を使わない」という点。
それでいて、キューは細かく切れて
いる。


押しも引きも、実はキュースピード
をやたら上げると引っ叩き玉になっ
て玉筋が割れてキュー切れがよく
なくなる。
綺麗な押しも引きも、キューの速度
のみではなく、慣性をどのように
効率よく手玉に伝えるか、だ。
このアンバー・チェン選手の玉の
撞き方はとても参考になる。
スポーツに年齢は関係ない。
出来る人は10代前半でもできる。
オリンピックの水泳で岩崎恭子
選手が金メダルを取った時は
まだ14歳だった。
フィギュアスケートの浅田真央

選手も大活躍したのは10代だった。

特に道具を使うスポーツは、体力差
よりも、技術力が分かれ目になる。
このアンバー・チェン選手の玉の
撞き方は学ぶべき点が多くある。
スポーツはどんなスポーツでも、
ほぼ全種目でガチガチに力が入っ
ていては技にはならない事が多い。
道具を使う系はさらに特にそう。
ビリヤードでは、キューの重みを
手玉に伝えてやる、というのが
基本で、それに人為的に加速させ
たり投げるように真っすぐに
キューを出したりして撞き方を
調節する。
ブレイクにしても力業ではパワー
ブレイクはできない。
胸と肩を開いて、肩と肘を大きく
テイクバックすれば軽いストローク
でキューを繰り出しても爆発
ブレイクができる。
力ではないのだ。

子どもでも女性でも、男を簡単に
負かす事ができる。技術さえあれ
ば。
それがビリヤードだ。
剣術の術に似ている。
刀を使う刀術は、技こそすべてで
あり、ゴリラのような体力勝負は
一切無い。
オートバイも必要な筋トレは必須
だが、基本的には「どれだけ必要
な脱力と締めを適宜使い分けでき
るか」が快速ライディングのキモ
となってくる。
これは刀術でも実は全く同じだし、
撞球でも同じなのだ。

勉強になるよい技術は、年齢性別
に関係なく、選手から見取稽古で
学び取る事ができる。
その際には「観察」と「考察」と
「識別」が必要。
技術力を動員する勝負では、「虚実」
の交差が存在するからだ。
大切なのは眼ですね。
識別眼。
チェン選手の撞球解説動画は、福田
プロの説明が実に解りやすい。
プロとして、いい仕事している。

ビリヤードの良いところは、子ども
だろうがジジババだろうが、関係
なくプレーできる種目である事だ。
これがマラソンとかだと、年寄り
には無理だすよ(笑)。
おいらも還暦過ぎなのに友人と
18時間も玉撞きぶっ通しでやった
りしているけどさ。
ぶっ通しでオートバイのロング
ライディングで日帰り750kmを
走ったりとかもしているし。
楽ちんではない。
でも、「脱力」すればできるのよ。
バイクもセパハンのマシンでも
ちっとも腰もどこも痛くならない。
長距離乗っても。
それは「脱力」と「抜重」を
使っているから。すべて下半身
で上体を支えて、腕などはたんたん
タヌキのぶーらぶら。撞球もそう。
ビリヤードなんてのは、日本刀
のさばき方とソックリで、力を
入れて握りしめてフンガー!み
たいなのはちっともキャロムも
ポケットも玉撞きにならない。
プレーが成立しない。
身体機能の使い方の学習の為に
もビリヤードというのはおすすめ
です。


ワイルドスピード森川 アーティスティック・ビリヤードに挑戦

2022年02月26日 | open


フォローショットは手玉が止まって
から動くように見えるのは、全て
手玉はジャンプしているのである。
フォローは手玉の円周分しか
距離を移動しない。ラシャに接し
ている限りは空回転のようにスピン
してから前進する事は物理現象と
して存在しない(実証観察証明済み)。
かつて、前世紀においては、ハイ
スピードカメラによる実験検証が
行なわれていなかったので、手玉
はラシャに接したままスピンで
回転してからラシャを噛んで前進
すると「想像」されていた。
だが、現実にはその現象はフォロー
ショットに限っては存在しなかった。


ワイルドスピード森川
アーティスティック・ビリヤードに挑戦 #1
【それって!?実際どうなの課】


ワイルドスピード森川
アーティスティック・ビリヤードに挑戦 #2
【それって!?実際どうなの課】


ワイルドスピード森川
アーティスティック・ビリヤードに挑戦 #3
【それって!?実際どうなの課】


ワイルドスピード森川
アーティスティック・ビリヤードに挑戦 #4
【それって!?実際どうなの課】


ワイルドスピード森川
アーティスティック・ビリヤードに挑戦 #5
【それって!?実際どうなの課】


頑張りました~。
てか、この人、森川さんセンス
いい。
いろんなこと挑戦して、何でも

成功しちゃうもんなぁ。
身体能力ずば抜けている。
ただの器用とかではない。
なんというか、「特別な人」なん
だろうなぁ。

ビリヤード場では、一般客はマッセ
は店では禁止です。ほぼ全店。

常連さんが玉屋のラシャ張替えの
前に許可を貰って練習するか、
選手が店主の許可を取っての練習
となります。
あるいは試合。試合では通常の
ポケットでもキャロムでもマッセ
禁止はありえません。
アーティスティック競技でなく
とも。マッセもジャンプもOKです。
試合なのですから。
一般客が禁止事項を守らずに

ラシャを破くと修理代8万円~
10万円が請求されます。
私は今世紀2005年から2010年まで
は仲間たちとクラブハウスを持っ
ていたの
で、そこの2台の競技台
ではラシャ張替
え前にも日常練習
中にもマッセはやり
まくりでした。
それ以前には店からの許可を得て

マッセを練習していました。
練習ではラシャの切れ端を敷いて
手玉を
そこに乗せると本ラシャが
傷み
ません。

(グランドマッセ)


真上からのマッセではラシャは破け
ません。強くチョークが着くのみ。
問題は斜めのキュー立てのマッセ
ですが、それも手玉を曲げるだけ
のカーブショットなどの緩いマッセ
ではストンと
切るように落とす
のみなので
ラシャにはキューは
接触しません。それで
手玉を自在に
左右にカーブさせられ
ます。これは
日常ゲームでも多く
使う手玉曲げ
の緩いマッセ。利き腕と逆でも
少し練習すればできます。
また、レール際に手玉が接触して
いてロングのドローをするショット
も、基本的にはマッセジャンプの
範疇に入るショットです。
長クッションの向こうのコーナー
穴前に的球があり、手玉がこちら
のコーナーの短クッションに
接してある場合でも、キューを
立てて手玉にバックスピンを
かけて飛ばしながら的球を入れて
からダイレクトにこちらの短
クッションや手元のコーナー穴
まで手玉を引いてくることも
慣れればできます。
超低空で手玉は空中を飛んでいる
ので、バック回転がラシャ摩擦
で死ぬこともない為、キュー出し
さえ正確にできれば案外簡単な
ショットですし、使えます。
これもマッセと同じ要領で、手玉
を切るようにドン!と撞き抜き
ます。手玉を撞いた瞬間には
キュー先でラシャを破かない
ようにキュー先は上に跳ね上げる。
タップはラシャには接触させま
せん。

空中でブリッヂを作るマッセは
グランドマッセといい、手玉に
強烈なバックスピンをかける
マッセの事をいいます。
これはとても難易度が高いので

すが、ジャンプキューが存在し
ない1980年などは、グランド
マッセフォームで台上の手玉を
単独ジャンプさせて前にある
邪魔玉をポンと飛び越えて的球
に当てる事も上野の店などでは
私はやっていました。
これはマッセフォームによる
ジャンプショットですが、一般的
ではありません。
シャフトがよくしなるキューでは

できません。
ハウスキューのようなシャフトが

硬くしならないキューのほうが
簡単に手玉単独でグランドマッセ
スタイルで飛ばせます。
今は簡易に誰でも手玉を飛ばせる
ジャンプ専用キューがあります
ので、それでダーツのような構え
でポンと撞けば手玉は飛びます。
ただし、飛ばして狙った場所に
当ててポケットインさせるのは
かなり高度な技。
プロなどはポンポン入れますが

かなりの技術なのです。

簡単なレール際の高い位置からの
ロングジャンプ
でも、失敗する
とこうなります。
 



ウクライナ

2022年02月26日 | open



某国の退役軍人と会ってお茶した。
茶会中も何度もヨーロッパとメール
でやりとりしていた。
ロンドンにいる親友のイトコの夫
がウクライナにいて、この先の
安否は不明だということだ。


元軍人の友人曰く、「今の時代に
国際紛争ではなく国家間レベル
の戦争。とんでもない事だ。
死ぬのは軍人同士だけではない」
精鋭の特殊部隊にいた男がそう
言う。

ロシアの大国覇権主義が招いた
事だ。
非道である。


音の原理

2022年02月26日 | open


ビリヤードのキューの快音の有無
のヒントは拍子木にあり。
「火の用心、さっしゃりませー」
と江戸時代から日本では行なわれて
いた習慣で使うあの拍子木。
 
キューの場合、シャフトの如何が
音質に大きな影響を持つが、バット
の在り方如何との結合でそれが
増幅されたり減衰したりする。
木材の材質、接着加工の在り方、
内部構造、全てが複雑に関与して
くる。
ただ硬質な素材を使えば高音の
澄んだ音がするかというと、そう
単純な事ではない。
楽器などは、空気の振動を利用
して音を操る究極の人間が作った
器具でしょうね。
 
オートバイのカワサキは音にこだ
わって新車のマフラーを作ったが、
そんな視点でバイクを開発した
変態メーカーはいなかった。
いいぜ、カワサキ。その変態度が。
ビリヤードのキューの場合、能力
が高ければ音は関係ないと言う人
もいるけど、私の場合はサウンド
が好みでないと、全く撞いていて
気持ちが悪い。幾ら入るキューでも。
スキーンと抜けるような澄んだ良音
がするキューでないと、なんとも
撞球続行が嫌になる。
 
あと、異音の有無はキューの状態
判断に誰でも利用している事だろ
う、これは。
ミスキューがその最大であり、
キューの故障のビビり音の発生
などもそれだろう。
私の場合は、打球時のサウンドが
かなり重要な好みの良し悪しを決
定してくる。
ある超有名なビリヤードのプロが
キュー選びの際のポイントをイン
タビューで尋ねられて、言下に
「サウンド」と答えていたが、
その気持ち、なんだかよく分かる。
オートバイも、排気サウンドが
好みではないバイクには乗りたく
はない。
私のような人が多いからマフラー
とかよく売れるのではないかなあ。
ビリヤードのキューの場合、現在
のところでは「音質」にこだわっ
てのキュー作りをしているのは、
個人カスタムキュービルダー位し
かいない。メーカーは皆無。
打球性能を下げずに音質の良音を
実現する為の研究はメーカーでは
進んでいない。
それどころか、今は撞き棒能力の
みに着目しているのがメーカーな
ので、サウンドについては全く
無頓着だ。
だから、多くの製品がボンボン
音だったり、ペシペシ音だったり
しても、打球性能が良ければいい
んだ、というような製品になって
いる。
 
ラッキー菱沼さんは日本国内でも
とりわけサウンドにこだわった
キュー作りをしているビルダーな
ので、かなり期待できそうに思え
る。
良質サウンドと高性能を高次元で
融合させているソリッドシャフト
とバット本体を作っているのでは
なかろうか。

私のシャフトだけで試しに玉を
撞いてみた音。
こういう音がするシャフトを
「ギュッと詰まった」(笑)バット
に連結させると、何だか「クォーン」
という音がするみたいですよ。



構想下地練り

2022年02月26日 | open


ダンパーを外して撞くと高音の快音
を発するのだが、ダンパー装着では
曇った音になる。
振動が抜けないからかと思う。
また、ダンパーのある無しでは撞き
味がまるで異なる。
ダンパー無しのほうがソリッドで
ダイレクト感が強い。
これも完全密着していない、固定
ではない押し込み式のダンパーが
振動を抜けさせずにそこで滞留さ
せて吸収している為と推測できる。

密着圧閉式のダンパー換装に改造
したいのだが、バットエンドの
構造を見るに、かなり脆弱で空洞
が大きい。
エンドキャップ内部の木部円筒部
も薄い為に経年変化と半世紀の使用
によりクラックが2ヶ所観察できる。
硬木の短いプラグを作って埋め込
み接着して補強かつねじ止め式の
ダンパー換装の方向性で行くか。
現在、思案中。

抜本的なリペアとしては、エンド
キャップを嵌める部分を完全に別
パーツで多重プラグ化する事だが、
キューメイキングと同じ程の手間
がかかる。
ただ、それをやるならば、エンド
キャップは白樹脂に交換したい。
しかし、デルリンだとしたら、
いくら難接着剤による接着が可能
とはいえ、接着剤だけによる固定
は確実にその後トラブルが発生す
る事が予想できる。
これは、従来通り、デルリンなら
ばボルトによる強力固定が必須と
思われるが、当該個体は本体に
二段穴が開いているとはいえ、
ねじ切りが為されておらず、初め
から穴はネジやウエイトの為では
なく重量調整の為に施工されたと
推測できる。
ねじ切り新設によるボルトオンで
の白デルリン新設加工は、ウエイト
増しと現行の良バランスの崩れを
惹起させる為、選択肢の範疇には
入れ難い。
やはり、重量が嵩張らない短プラグ
を埋め混んで、そこにボルトでは
ない木ねじを切って、TADのよう
にボルトオンでは無いネジ止め式
のダンパーゴム密着が正解だろう。

しかし、その場合を選択する上でも
問題は出てくる。
既存エンドキャップは呑み込みが
浅いのだ。ジナのように。
ジナは内部がフルソリッドの為に
重量過多なのだが、この私のオー
ルドはそれを回避するためにエンド
部の空洞を広く取っていると思わ
れる。

TAD式は木ねじ止めの為にデルリン
のキャップのゴム呑み込みは深く
取っている。それは耐久性の為だ。
TADのゴムは頭部分しか露出して
いないタイプが多いのはそれゆえ
だ。
アダムのように浅いゴム飲み込み
式でも耐久性やダンパー機能に支障
が出ないのは、それはボルトでエン
ドキャップを強力に固定してある
からだ。ランボウやバラブシュカ
がその方式を始めた。
デルリンは接着剤が効かない事も
理由の一つだっただろう。
TADがデルリンを使いながらダン
パーは細い木ねじのみでキュー
本体に直ネジ止めしているだけの
構造なのにデルリンが外れないの
は、それはTADはデルリン内部
内壁とキュー本体外周に大ネジを
切ってキャップ自体をナットのよ
うに強固にネジ止めしてあるから
だ。手間がかかっている。
なので、密着度が高い為、TADの
キューはどれもが快音を奏でる。
今回のオールドキューで、ダンパー
ゴムを取り外した時の音と押し込み
装着した時の音質の差異は、そう
した原因による。

多角的に、どういう方向でまとめる
か、思案中。
要件は、
・高音の木琴音のような音質を損な
 わないエンドダンパー新設の為の
 改造
・可能な限り重量増しを抑える
・現行バランスをできるだけ崩さない

要件を満たす為の改造は、総合的に
なかなか難しい。
現行では、ダンパーを外すと快音に
なるが、前バランスになり、また
軽くなり過ぎる。たった10グラムが
一番端のエンドに加わるか無いか
だけで大きくキューバランスが異な
る。

基本的に、物理的には尻側にバラン
スが寄ったほうがキューは切れる。
重量は関係ない。力による振り抜き
の速度ではなく、慣性を如何に効率
良く使うかがキュー切れの原理なの
で、軽いキューで力で振る速度を
速くしたからとキューは切れない。
これは日本刀での試斬でも同じで、
軽い刀が手捌きが楽だからと、軽
過ぎる刀を使うと全く切れない。
刀はカッターのように刃先で物
を切る物ではないので、ある程度
以上の質量が無いと物切れはしな
い。
ビリヤードのキューで「切れる」
というのは刃物の切断力の事とは
異なる概念を指している専門表現
だが、要するに「効率良く慣性を
利用して玉にアグレッシブな動き
を具現化させる」という撞き方の
事を指す。
これ、多分だがロボットでの再現
ができるのはかなり先の事になる
かと思う。
なぜならば、キューを振り抜く際
の人間の腕と掌と指の締め具合が
キュー切れの核にあるからだ。
この核は日本刀での刀法と全く
同じで、日本刀で手際よく試斬が
できる者は、それを可能とする
「手の中(うち)」が出来ているの
だ。
腕と手(掌と五指)の極めて複雑な
動きと使い方。
ただジャンケンのグーのように
握っていたら、日本刀でもビリ
ヤードのキューでも、全く手の中
は利かずに、切れ味などは発揮で
きない。
日本刀の場合、たかだか畳表の
袈裟切りや水平切りができない
人たちは、全員もれなく手の中
が悪い。
ビリヤードのキューさばきでも
そうで、押し引きマッセ、自在
の割れ角度が出せない人は、全員
が手がガチガチに力任せになって
いる。刀と一緒。
キュー切れとは手玉の移動距離の
長短の事でもない。短距離だろう
とキューを利かした撞き方か否か
なのだ。
また、オートバイに乗れない人が
全員上半身に力が入ってガチガチ
になっているのも、全くこの「切れ」
のある無しの原理と同じ現象である
といえる。

ビリヤードのキューは確かにシャ
フトの質性如何によって性能が
大きく色分けできるのだが、そも
そも、その性能を感知したり引き
出したりするのも、キューが切れ
なければ全く叶わない。
日本刀で袈裟横真っ向の試斬一つ
できないのに刀の良し悪しが判断
できる訳ないのと一緒だ。

そして、ビリヤードのキューも、
日本刀での試斬も、出来る人は
最初から「切れ」を発揮できる。
できない人は、なかなかできない
ので、研究して努力して改善する
か、もしくは何年経っても全く
進歩が無い。
それらは、「日本刀が見える、
見えない」と似ている。
日本刀が見える人は最初から見え
る。見えない人は上辺しか見えず、
刀の本当の姿が全く見えない。

ただ、最初から出来ない人でも、
本人の心掛けと努力次第では出来る
ようになる。
非凡な才能を見せている人たちは
それは、その努力を超えた超人的
な技能を持っている地球上でごく
限られた人たちであり、人間誰も
がオリンピック世界記録を出す人
のような技量は持ち得ない。
でも、本人のやる気と努力で、あ
る程度までは達成できる。

そして、一番大切な事は、素直な
心で、きちんと「本当のところ」
を見抜く事だ。
スポーツは特にこれが大事。
慢心や邪(よこしま)な心だと、
絶対に技能さえも発達しない。
深い技術の能力=技能は、心身の
健全さと密接不可分な関係にある
からだ。

週末稽古

2022年02月26日 | open


朝8時50分。
117ラック終了。
結果、5ラックリードで勝った。



玉撞き棒

2022年02月26日 | open


この私のキュー、めちゃくちゃ良い
音がする。甲子園の高校野球。

こちら、一つの理想系のキュー。
初めて実物を触らせてもらった。
高級車と同じ位するので買えない(笑
てか、普通市場では売っていない。






アーチェリー

2022年02月26日 | open


アーチェリーの選手だった友人と
ビリヤードのキューの話をして
いた。
なんでも、ビリヤードのキューと
同じく、弓もハマるとやばいらし
い。
私はアーチェリーはレジャーで
しかやった事がないが、いわゆ
るフライロッドの泥沼世界のよう
ものだろうか。

発見

2022年02月26日 | open

この60'sキューで新たな事を発見
した。
それと、入れが何だか堅い。とても。

ブレイク後。
出来てる。
当然、枡を割る。


本日の勝負は勝てそうな予感。
今のところ、25マスリード。

鳩サブレー

2022年02月25日 | open


鎌倉のハトサブ相変わらずうまし!

マーレイ

2022年02月25日 | open


1980年代に一部普及した撞球台に
マーレイ社の台があった。
映画『ハスラー2』ので使用された
影響か、それまで国内では見た事が
なかったのに、1988年あたりから
ドワッと増えた。


リターンタイプでは、玉が戻って
ボックスに落ちるとコーンと音が
響く台。かなりでかい音。


このマーレイ、玉落ちが簡易過ぎる
きらいがあるので私は好きではなか
った。入れが簡単過ぎるのだ。
いくら設置の時にゴムを貼り付けて
穴を狭くしてもダメ。
その理由は明白。
石板の穴の切り欠きが深く、ポケッ
トエリア内の石板が奥まで無くて
転がれば穴に落ちるからだ。

ビリヤードのポケットテーブルの
ポケットインの難易度を上げるに
はいくつかの方法がある。
・ポケットのクッションを絞る
・ポケットクッションの開き角度
 を広げる
・石板の穴切り欠きが大きい物は
 ゴム板延長パテ埋め加工をして
 からラシャを貼る

昔の箱台がとても難しいのは、
ポケットクッションの穴幅は広く
とも、石板の形が穴の切り欠きが
小さくて、板が穴の奥まで伸びて
いたからだ。
そして、ポケットのクッション
穴幅を絞っている箱台などは、
長上級者向けの台になる。
高松市内にある老舗の5番台が
それだ。
また、ブランズウイック台で石板
延長をしていながら穴幅を絞りに
絞った1.6玉幅の台にセットした
店も知っている。
でも、あまりに入らないので、
標準の「ごく普通に渋い」トーナ
メントエディションの規定穴幅に
戻したという(笑
その店は、全国的にはあまり知ら
れていないが、大会決勝向きの
大学の階段教室のような特別
ルームもある。その部屋は2台設置。
一般ホールでは多くのポケット台
とスリークッション台もある。
かなーり、設置環境は良い。
というか、ネット情報で全国の
店舗を見る限り、日本一のビリヤー
ド場ではなかろうか。

死にそうなじいさまやばあさまが
やってる2台店とかも味があって
いいのだけどね。
店での食事は全部出前でさ。
最近、そうした戦後からの店は
めっきり減った。

マーレイは簡単過ぎるので集客
向けだったのか、1980年代に
増えたプールバーとかいうので
はやたらと使っている店が多かっ
た。
似た落ち具合のではギャンディと
いう台が似ていた。

今のところ、ブランズウイック
の台は間違いがない。
ただ、個人的に一番好きなのは
レールが真っ平ら水平の箱台だが、
現代台ならばダイヤモンドという
台が好きだ。
簡単ではないから。
USオープン公式台

だが、一番好きなのは1950年代の
箱台だ。

この老舗の店は廃業した。
台は手入れ良いから古くともよい
のだが、玉だけは新品の入れてほ
しかった(笑
玉も60年前の玉みたいだったもの(笑
でも、おばちゃんがやってる本式の
ニッポンの玉屋でした。

箱台ってね、台の周りのレールを
通ってボールがリターンするので
はなく、木製の箱型の樋が台下の
ど真ん中に通っていて、そこに各
穴からボールが集まるようになっ
ているのよ。
音が良い。
ガコン!ゴ、ゴ、ゴロゴロゴロ、
カタン、とリターンボックスに集
まる。
ディズニーのアニメ『ピノキオ』
に出てくるのも木製樋のセンター
プール製の台。
あちらは樋が半円筒の木製だった。
手間かかりすぎでしょー、みたい
な。
今の鉄製レールは、なんだか味が
ない。ボールリターンの音もレロ
レロレロだし。
やはり、箱樋に落ちてゴロゴロが
いい。
現在、箱台を作っている会社は
地球上には一社も存在しない。



125cc未満が走行できない国道2号線

2022年02月25日 | open


これは高速道路のように見えるが、
高速道路ではない。一般国道。
ただし、125cc未満通行禁止の
自動車専用道路だ。国道なのに。

制限時速は60マイルか。
そこそこじゃん(笑



バクチ打ちの戯れ言

2022年02月25日 | open
バクチ打ちというろくでもない
種族の馬鹿は死んでも直らない。
バカは懲りずに平気で言ったり
する。
「もう二度と賭け事はやらない。
命を賭けてもいい」

助からない。
落語の一節だけどね。

ネット粘着痰壺キチガイよりは
ずっとましだ。
そっちは不治の悪だから。
生きてる事のみさえも人に害悪
しかもたらさない。
社会的害悪は悪。不要。
齟齬と深みの暗喩の識別もできず
に鬼の首取ったつもりで頭悪すぎ
てキモ過ぎ。
所帯持ったり家族とかいねえん
だろうなあ。
だから、特定個人に対して刑事
犯罪たる誹謗中傷を執拗に続け
てるのだろう。
通り魔みたいなもん。
犯罪者である。