「なんだ、これ」
マウスを握る手が、固まってしまいました。
「ガザ侵攻で子ども5人が死亡、前夜の空爆130か所に及ぶ」
この写真の夕日は昨日のもの。パレスチナ、ガザに沈む夕日だそうです。
こんな悲しい夕日があるでしょうか。
僕は、同じ夕日を、時間は違えど、同じ太陽を、ここ日本で、僕の住む街で見ました。
美しい、夕日でした。静かな、空でした。
・・・しかし、この道のずっとずっと先では。
「新年明けましておめでとう!」と年賀状が届く今日も、このずっと先の街では・・・。
連日、少なくともCNNのニュースでは、この話題で持ちきりです。僕程度の英語力では、勿論全然内容など掴みきれません。でも、キャスターやレポーターの緊迫した声が伝える雰囲気だけは、それが例え早口の英語であっても、分かります。
辞書を片手にテロップに流される単語を拾い読みしているだけでも、悲しい事が起こっているのはわかります。
そしてニュースの映像を眺めているだけでも、間違いなく、泣いている人たちが沢山いる事がわかります。
年が明けて以来、僕は日本のテレビはトータルで5分も見ていないのでさっぱりですが、おそらく、情報量の差には物凄いものがあると思います。
「全てが何かの宣伝」でしかなくなってしまった、日本の(民放)テレビ放送や雑誌を始めとするマスコミのせいなのでしょうか。
それとも、テレビや雑誌にあまりに簡易な娯楽を求め続けてきてしまった、僕たち民衆のせいなのでしょうか。
それとも・・・、これが一番怖いんですけど、
できるだけ僕たちには何も知らせたくない、という、何かの力が働いているのでしょうか。ちょっと異常だと思います。
イスラエルは、ガザとの間だけでなく、北側に位置するシリアとも一触即発の危機にあるようです。 そして、兼ねてからアメリカとの危機が危惧されているイランはどうでるのか。やはりこれは、新たな中東戦争、そして、まさかとは思うけれど、これが第三次世界・・・いや、考えるのも恐ろしい。
一部で言われているように、これがブッ○ュ大統領の置き土産なのかもしれない、という思いも拭い切れません。
やはりアメリカは強くなければいけない、世界の警察でなければ、という図式をキープするためには、そのための「場」が必要ですからね。そして、アメリカはご存知のように世紀の大不況下にあって、世界中もそのあおりを受けての大不況、一大恐慌の波に晒されています。いくつかの国では、この不況の為だけではないものの、国そのものが消滅の危機にすらあります(ジンバブエのインフレなど。ついに、1000億ドル札が登場しました日本で言えば10兆円札、となりましょうか)。
そして、アメリカは(いや、他の多くの国も)今までこういう金融危機を、戦争をすることで乗り越えてきたのも一つの事実であって。
・・・戦後の日本の奇跡的な大復興だって、朝鮮戦争があってのことだったのも、事実ですから。
それでも、次期大統領は、あの・・・。
さて、オバマ氏は、どうするのか。まさか、彼がブッ○ュのような露骨なカタチでこれ以上イスラエルに肩入れをすることはないと思うけれど、そして、まさか戦争を激化させるようなことをするとは思わないけれど。
いや、オバマ氏は大丈夫だとしても・・・彼は戦争をしなくても・・・だからこそ。
かつて、ケネディ大統領はベトナム戦争に反対して・・・、
暗殺されました(諸説ありますが、僕はこの説を信じています。一番辻褄が合うので)。
そして、もしも、
もしも。
今またオバマ氏が・・・、なんてことになったら。
考えるだけで恐ろしいです。でも、色々考えていたら、あり得ないことではないような気もしてきて。
戦争は、誰かが得をするから、起きるのですから。
誰も得をしない戦争は、無いのです。
そして勿論、いつもいつも犠牲者は、沢山の弱者なのです。
どんな理由があっても、許されていいはずはありません。
子どもが殺されていい理由など、そんな大義名分など、一体どこにあるでしょう。
「GAZA IS BURNING! THE WORLD IS SILENT! MAKE YOURSELF HEARD!」
「ガザは燃えている。世界は沈黙している。声を上げろ。」
では。
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「イスラエルのガザ攻撃に世界各地で抗議デモ」
インド中西部ムンバイ(Mumbai)で、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)攻撃とこれを支持する米国政府に抗議し、米国とイスラエル国旗を踏みつけるイスラム系インド人青年。(AFPBBより引用)