いよいよ今日から三角ですねー。
なにがだよ。・・・三月だよ。
はい、今月も見事に最初からスベってみました。ツルン。
しかし三月というと、さすがにいよいよ春が来た感を、感じますね。弥生、花月、花見月、・・・日本古来の、素敵な呼び名たち。
なんだか、まだまだ寒いですけれどね、もう少しで・・・(←おいおい、ひとつ飛ばしてる、飛ばしてる(笑))
えー(笑)。
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夕方、「宮あおい、心にしみるアフリカ 生命輝く大地・ルワンダ」という番組が放送されていました(一昨日深夜にこちらのコメント欄でも触れてくださった方がいらっしゃいましたね。ありがとうございました)。
今まで何度か、ルワンダを題材にした映画「ルワンダの涙」「ホテル・ルワンダ」をご紹介しました(僕のブログ「当たり前の明日が」などで)。
僕がアフリカに興味を持つきっかけになった、本当に忘れられない映画です。アフリカに興味を持ち、後にケニアのフリーダちゃんのスポンサーになろうと思ったことも、この映画がきっかけでした。
ちなみにルワンダではチャイルドスポンサー活動が行われていません。「ブラッド・ダイヤモンド」の舞台となったシエラレオネでも、行われておりません。子どもとの交流ができないんです。理由ははっきりわかりませんが、残念なことです。
今日の番組は、日曜の夕方という時間帯、そしてナビゲーターが若い女優さんということで、15年前の虐殺を悲劇的にクローズアップしたようなものではなく、むしろ、今のルワンダの人々の生活を、おそらくかなり明るく切り取っていたという印象を持ちました。子どもの、女性たちの、沢山の笑顔を見ることができました。
映画もそうですが、こういう紀行ものは、自分が見ることのできない暮らしや風景などを、ほんの少しではあるけれども垣間見せてもらえるのでとても興味深いです。今日も、今まで想像すら上手くできなかったルワンダの生活を、少し見せてもらえた気がして、あっという間の一時間二十分でした。
それにしても、こうした一見普通の生活をみると、どうしてもほんの15年前に、たった3ヶ月で100万人もの人々が殺された、しかも隣人の手によって・・・、そんな大虐殺があった場所とはにわかには信じられなくなります。いや、事実はそこかしこにその痕跡や痛々しく存在するわけですし、今日の番組内でも、人々の心に残る影響についてもも、何度か触れられていました(かなり柔らかく、でしたが)。
こうして今、日本でこういう番組が放送されることには、とても意義を感じます。ましてや、僕は見たことはありませんが、有名な大ヒット大河ドラマに主演した国民的女優さんのナビゲートとなれば、知らなかった人が大勢ルワンダにつてい知るチャンスになるはずです。番組の中でも、彼女自身が映画「ホテル・ルワンダ」について語っていましたし、連鎖的に、ルワンダを、そしてアフリカに、興味を持ち始める人は増えることでしょう。
ルワンダの平均寿命は44歳です。僕なら、あと4年で寿命ということになります。
僕たちの国と同じように、そういう国も同列に、同じ時間軸上にあるということ。
そして、ほんの、たった15年前に、そこでどんなことが起こったか。
今日改めて、僕もYouTubeで見れる過去のドキュメンタリー映像を見ました。
(題材上、ショッキングな表現、映像があります。苦手な方はご注意をお願いします。)
まず、CBSドキュメントより「ルワンダ大虐殺」。
考えられないような恐怖を味わい、不幸に見舞われたというのに、
「私は報復など望みません。家族を殺された上に、自分の心の中に怒りを持ち続けるなんて、ゴメンです」
インタビューに答える女性のこの言葉には、ドキリとしました。人は、こんなに強くなれるのかと。彼女の、イマキュレーさんの本、読んでみようと思います。
それから、さらに原因と経緯に踏み込んだこちらのファイルもご紹介しますね。98年1月18日に放送されたNHKスペシャル、
「なぜ隣人を殺したか~とルワンダ虐殺と煽動ラジオ放送~」
です。この番組はイタリアで賞を獲ったそうです。虐殺からほんの3年後に作られている点も興味深いです。
こちらは、ファイルが分割されています。「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」。それぞれは10分ほどです。
当時のルワンダにテレビはなく、農村には新聞も届かない状態でした。唯一のマスメディア、ラジオ放送の影響力。当時、虐殺を煽るような放送をしたDJ(アナウンサー)もインタビューに答えます。
反対勢力の攻撃で片足を失った元DJは、こう語ります。
「放送とは、どんなに間違ったものでも必ず大衆に影響するんだ」
「ラジオ(放送)は武器だったんだ。言葉で人々を撃ち殺したんだ」
そして番組の終盤、虐殺以前の、平和だった頃のDJを再現しようとします。
「ルワンダの皆さん、朝5時半だ。みんな、これから仕事かい?今日はいい日に・・・」
そこで、言いよどんで、彼は、「もういい。今はできない」と、止めてしまいます。
片足の彼は笑っていたけれど、・・・胸が締め付けられました。
どちらも、先にあげた二本の映画をご覧になると、なお一層の理解を深めていただけると思います。 もし未見でしたら、是非(・・・といっても、誰にでも勧められる映画ではないんですよね。弱い方はもちろん、例えば妊婦さんなどは、多分絶対に見ちゃダメだと思います)。
淡々とはしてますが、映画以上に生々しいドキュメンタリーを見て(・・・ドキュメンタリーですものね、当然ですね)、人間が内に持つ狂気について思いました。背中に冷たいものが走るのを感じると共に、今の日本に生まれた幸せに、幸運に、感謝せざるにはいられません。
もし、僕がここに生まれていたら・・・どんな人生を、毎日を、送っていたのでしょうか。果たして僕は、こうして40年を生きていることができたしょうか。もしも、たとえ生きていたとしても、当たり前かもですが、おそらくピアノに触る事なんてない人生だったことでしょう。
そんな国や、人々、子どもたちが、この世界中に沢山いるのですよね。
むしろ、僕たちこそが圧倒的少数派で、しかも日本という、色々と問題があったとしても、それでも、世界的に見れば稀と言ってもいいくらい平和な国に生きているということ。
考えさせられます。
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こちら、久しぶりに明日は天気が良いようです。
僕は、多分明日も元気で、楽器を持って、リハーサルに出かけます。
途中でラーメンとか食べたりして、そして、仲間とジャカジャカと音楽をします。
とっても、ありがたいことですね。
ではー。