ご会葬されたご年配の方から、
「最近じゃなかなか見られない、とっても素晴らしいお式でした。」
という声があったそうです。
それというのも、お子さんたち、そして、お孫さんたちが、心の底からおばあちゃんの死を悲しみ、別れを惜しんでいたからなんだそうです。
もう皆さんご自身が親御さんになっている年齢のお子さんたちが皆、涙でお顔をぐちゃぐちゃにしながら最後の言葉をかけ、もう立派に社会人として働いている年齢のお孫さんたちが、皆、肩をうち震わせ、嗚咽をもらして泣きながら、最後の最後までお棺から離れようとしませんでした。
そのご会葬された方は、「近頃じゃ、年寄りが亡くなったことでね、どこか遺族の方にホッとしたような空気を感じることも多いんだよ。でも、昨日のお式は・・・そんなんじゃなかった。本当に、素晴らしいお式でした」
とおっしゃったのだそうです。
とっても悲しいことですけれど、そんな「ホッとした空気」というものが存在しうることも、・・・あるでしょう。
事情は、家庭の数だけありますし、それは、決して他人が立ち入れるものではありません。どんな空気を察したとしても、とやかく言えることではありませんから、そのご会葬の方も、そういったお葬式にも、黙って、一本の花を献じてこられたのでしょう。
ご家族の方は、おっしゃっていました。
「おばあちゃんは、愛のとっても深い人でした」、と。
「とても真似ができない位だった」、と。
旅立つその瞬間まで、ずっと愛を生み続け、人に与え続けた人。
そして、その尽きる事の無い愛を一杯に受け、育つことができた子どもさん、そして、お孫さんたち。
愛とは見返りを求めないもの、と言いますが、
あのご家族の涙は、
おばあちゃんへの、最高のご恩返しだったのでは、と思いました。
そんなご家族の涙に、お別れの瞬間に、ピアノの音を添えさせていただいて、僕は、もう胸が一杯になって、
・・・何を弾いたのかは、今でもよく覚えていません。光景だけは、鮮明に目に焼きついているのですが。
晩年、酷い膝の痛みに苦しまされながらも、決して笑顔を忘れず、穏やかな声で、家族や周りの人のために、尽くしておられたそうです。
決して怒らず、不平を言わず、人に指図することなく、ご先祖さまを敬い、穏やかに、質素に暮らして、眠るように静かに、突然この世にさようならをした、おばあちゃん。
僕なぞには逆立ちをしたってとっても真似のしようもありませんが、本当にとっても素敵な生き方だったのだと思います、そして・・・。
ご遺族から、「おばあちゃんね、三度の食事を何よりの楽しみにしていたんですよ」と聞きました。
・・・やった!ここだけは、おばあちゃんと、一緒だ(笑)。
「BE MY LOVE」
『私の恋人に、なってください。』
おばあちゃんは、そうだな・・・きっと、大切な恋人に接するような気持ちで、 周りの全ての人たちに接していたんじゃないでしょうか。
そんな風に生きられたら、本当に素晴らしいですよね。
お見送りに行ったつもりでしたが、逆に、沢山の大切なものを頂いて帰ってまいりました。本当に、ありがたいです。ありがとう、おばあちゃん。
May your soul rest in peace、おばあちゃん。
ではー。
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では。