ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




今日は、非常に濃密な一日となりました。

 

ただ、(それこそ(笑))「オルガン州トーンホイール村」にお住まいでは無い方にとっては

 

・・・非常に退屈な一日だったかもしれません(笑)。「今日は、なんだか、あくびの止まらない一日だった。」と、日記に書くかもしれません。

午前中から集まり夜の9時過ぎまで、こちらの秘密基地、そして、鍵盤楽器を専門に扱う楽器屋さん、そして、タイ料理屋さん、と街を走り、場所を移しながら、一日中、花が咲きまくり、満開でした。

 

・・・オルガンの話が(笑)。

 

えー。

今日の話の発端は、ハモンドスズキ楽器さんが、「川村さん、あの、前々からお話に出ていた、例のアレの、アレ仕様の試作品を作ってみたんです。良かったら、厚見さんと試奏なさってみませんか?」という、一本の電話でした。

そう、「アレの、アレ仕様」は僕と厚見さんが、前々から「このアレ、アレだったらいいのにー。」と事あるごとにハモンドさんにプッシュしていたものなんです。ダメもとでお願いしていたものですし、お話の段階で「いや、アレをアレ仕様にするとですね、アレが、アレで」と、色々とネガティブな懸念要素が出てきていたので、「・・・やっぱり、無理なのかもしれませんねぇ」と、半ば諦めかけていたところがあったんです。

しかし、それが、突然の「アレ仕様、作ってみちゃいました!」のお電話。

 

早速、厚見さんにご報告、今日という日日取りが決まり、そして、絶対に「見たい!」と言ってくれるであろう太田エージさんにもご連絡を差し上げ、・・・すぐに「そんな楽しそうな集まり、絶対に行きます(笑)。」とのご返事をいただきました。

そして、いよいよ、本日、浜松本社から、日本にまだ一台きりの、「アレのアレ仕様の試作機第一号」が、秘密基地にて極秘公開されることとなったのです。

もちろん、まだ企業秘密の一品なので、モザイク処理をさせていただいております。

というわけで、今日の写真は、『「アレのアレ仕様」を見て、厚見さんのハモンドC-3と、ハモンドさんの自信作、最新型のコンボオルガンXK-3cの上で「いよーっ、パン!」って手打ちをしようとしている40歳のアレな人』です。撮影はエージさんです。

 

今日の秘密基地へは、ハモンド社浜松本社、そして、東京支社より、お偉い方もお見えになり、いわゆる「メーカーの方」の前での試奏となりました。

 

十二時を少し廻った頃、いよいよ、ブツが箱から取り出されます。

 

僕ら一同、

「おーっ。」

 

そして、

当然、厚見さんがお弾きになるかと思いきや、

「あ、川村くん、弾いて」

と(笑)。

 

まじですか。

メーカーの方たちと、厚見さんと、エージさんの前で、何の伴奏も無しで(あたりまえね(笑))、何を弾けと(笑)。

 

結局、4時間に渡り、ひたすら楽器を変えては試し、話し、セッティングを変えては試し、話し、あまりにマニアック過ぎて、ハモンドの方ですらも何度か途中、本社の開発担当部に問い合わせの電話をされては、「な、この○○機能って、コレコレこういうことって、出来る使用だったか?」などというやり取りが何度も(笑)。

最後の方では疲れも手伝って、もう皆で呆れるように笑い出してました。

こまかーいことまで「あれ?じゃあ、これはどうなってるんでしょう?」「それってさ、もしかして」、とあーだこーだとあれこれ検証してる僕たちも、「こんなこと、多分誰も知らないですよね。ってか、誰も興味持たないかもしれませんね(笑)」などと言いながら、でも止まらない、という(笑)。

 

しかも、もうクタクタになりかかってた夕方過ぎ、ハモンドさんが「あ、今日、あの楽器屋さんに、これの△△モデルのオルガンの新製品を入れましたよ」とおっしゃるので、

「あ、それは興味深いな・・・。今から、行ってみちゃわない?」

「勿論ですよも。行きましょう」

と、小一時間クルマを走らせ、その鍵盤楽器専門の楽器屋さんへ。

 

そこでお店の人を捕まえて、また二時間ほど、あれこれあれこれあれこれ・・・と、オルガンにつてい、検証を重ねてまいりました。また、「川村君、弾いて」と、言われましたが(笑)。いや、師匠はそう軽々しく演奏なされたりしないのですっ

まずは、私めがお毒見をーっ、・・・なんてね(笑)。実際、時折ちょっとだけされたプレイの、もー、その凄まじかったことと言ったら

いえ、こういうのも一つのチャンスですからね、色々と非常に勉強になりました。ありがとうございました

いやーしかし、ほんっと、濃い一日でした。もう、発見だらけ。多分、今日の段階では、国内で出ている現行品のオルガンについては、メーカーさんは除きますが、もしかしたら厚見さんと僕が一番詳しいかもしれません。なんたって、今日楽器屋におろされた新製品まで触りまくってきましたから(笑)。

 

で、最後に、厚見さんのご友人でもある東京芸大の教授のGさんも交えて、厚見さんご推薦の美味しいタイ料理を頂きながらの、またの(笑)オルガン談義、そしてMOOG談義となりました。その他の話も最高でしたけれど。ってか、厚見さんとG教授のやりとりが面白すぎて、もう、お腹が痛いです(笑)。

・・・ただ、広く一般に公表してお話できるような内容では決してございませんでしたので(笑)、こちらでは割愛させていただきます。あしからずです

 

 

熱々に煮えたぎるトムヤムクンと、やはりオルガン談義とMOOG談義(と、○○談義で)で煮えたぎったあとの師匠、厚見さん

 

あまりに楽しかったので、本当はまだまだ話したりないのですが(まじかいな)、明日は、ちょっと早くから用事がありまして、長い一日になりそうなこともあり、本日のところはこれにて失礼しまするり。

・・・って、もう十分に長いよ、って感じですね(笑)。

ではー。



コメント ( 15 ) | Trackback ( 0 )