『福島第一原発 廃炉に向けた工程表案明らかに』
中長期的な展望が公開されたそうです。
いじわるをいうつもりはありません。
でも、「これで、ひとつ」というには、故郷を追われた方々にとっても、影響のある僕たち日本人全てにとっても、あまりにも、な発表だったと言わざるをえないと思います。
「最も重要となる溶け落ちた核燃料を取り出す作業を開始する時期の仮の目標を10年後に定め」
仮の目標・・・。これは"仮”なのですから、いつでも変更可能、ということで。
「必要な技術開発を進めていくとしています」
必要な技術はこれから開発していく、ということは、つまり、
今はその必要な技術を持っていない、ということです。
もう、ニュアンスとしては
「10年くらい待ってれば、きっと未来からドラえもんが来てくれたり・・・しないかなー」みたいな感じに思えます。
「最終的に原子炉建屋を解体し撤去するまでには数十年に及ぶ作業が必要」
数十年とは、20年か、50年か、90年か・・・。
その間に、地震や津波はないのかな。
このところも毎日のようにある、水漏れなどの配管トラブルや、「想定外の出来事」は、ないのかな。
あるでしょうねえ・・・・。
その分、また、伸びるんでしょうねえ。
「この目標はアメリカのスリーマイル島原発事故の処理でかかった時間などを参考に決めた」
スリーマイル島の事故では、一機をどうするか考えればよかったのでした。
今回は・・・・。
「しかし、福島第一原発の場合、スリーマイル島原発とは違い、格納容器が損傷しているため、作業を進めるには格納容器を補修し、水で満たせるかどうかなどが重要なポイント」
そうですね。しかも、何機もがメルトスルーしているわけですから、
・・・どうなるのかな。
「ふくいちライブカメラ」
しょっちゅう、煙を上げています。
「福島第一原発 昨夜(6/14)発生した煙大量噴出」
これはネットでも話題になった、映像です。2分あたりから、なんだか凄いことになってしまいます。
誰も、なんだか分からないということです。
そして。
『東日本大震災:お墓にひなんします 南相馬の93歳自殺』
93歳まで生きたおばあちゃんが、自殺せざるをえない国とは。
ここ数日で、最も心を重くしたニュースでした。
また、長引く避難生活・疲労やストレスによる免疫力低下や感染症など震災関連死は、すでに500人を超えているとされています。
このニュースは、ソース元のNHKニュースのリンク先がすでに無いため、コピーを載せます。
「東日本大震災の被災地で、長引く避難生活のストレスなど、震災の影響で死亡したとみられる人が、
これまでに少なくとも500人を超え、いまだに増え続けていることがNHKの調査で分かりました。
専門家は「生活環境の改善などで防げる場合が多く、予防の取り組みが一層重要になっている」と指摘しています。
NHKは、岩手・宮城・福島にある2次救急病院と沿岸部にある病院、合わせて241か所を対象に、
地震による持病の悪化や避難生活のストレスなど、震災の影響で亡くなったとみられる人たちについて
聞き取り調査を行いました。その結果、これまでに亡くなった人は、
▽宮城で347人、▽福島で123人、▽岩手で54人になり、3県で少なくとも524人に上ることが分かりました。
地震直後から2週間までに197人、全体の41%が亡くなっていますが、11日、福島県で
93歳と78歳の男性が亡くなるなど、5月に入っても26人が犠牲になっていて、依然として
増え続けていることが明らかになりました。年代別では、65歳以上のお年寄りが全体の90%近くを占め、
中には2歳や5歳の幼い子どもが低体温症や感染症によって死亡したケースもありました。
さらに、死因は、心筋梗塞など循環器系の疾患と肺炎などの呼吸器系の疾患が
全体の62%に上り、地震直後の2週間は、▽地震そのものによるショックや
▽停電による医療機器の停止など防ぐことが難しい要因が目立ったのに対して、
先週までの2週間では、疲労やストレスによる免疫力の低下や血圧の上昇など、
長引く避難生活などがもたらす要因が多くなっています。
阪神・淡路大震災の被災地で治療に当たり、今回の地震でも活動している自治医科大学の
苅尾七臣教授は「避難生活で積み重なったリスクを、食生活や睡眠など生活環境の
改善によって抑えることができれば、新たな犠牲の多くを防ぐことができる。
津波や地震から助かった人が、防げる病気で亡くなるのは残念なことで、
予防の取り組みが一層重要になっている」と話しています。 」
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茗荷の残りで、大根のお味噌汁を。
こんな、暖かいお味噌汁があれば、救えた命があるのかもしれないと思うと(・・・こういうものが、普通に飲める、普通の環境さえあれば、という意味です)、やるせないです。
夢や、趣味や、娯楽や、文化的なことなど、・・・そんな当たり前のように身の回りに見つけられることが、
あの日を境に急になくなってしまって、
とにかく、生きることのみをかんがえなければならない環境で。
でも、そして、・・・それすらも、ままならない環境におかれている方々が、まだ何万人もいるのですよね。
今の日本は、そういう国なのです。
ではー。