突然、その“ライン”は現れました。
東北道、東京から約500強㎞、岩手県一関のインターを降り、目指す陸前高田~大船渡まで、そこから一般道で約70㎞。
「陸前高田○㎞」という表示が続き、その数字が小さくなって行きますが、普通の光景が続きます。
夜ですから暗いですが(…街灯の数や、光は都会の百分の一以下です。都会では感じることのできない、本物の“暗闇”が日常的にあります。その分、こちらではぐっすり眠れます。何もかもが寝ているので、夜の静けさが濃いのですよ)、とにもかくにも平和で静かな、日本の田舎の風景が続いてました。
が、突然、ぺしゃんこのクルマが、道端に現れるんです。
窓が全部無い家が(家のフレームが)、何の脈略もなしに、唐突に、暗闇の中から姿を現すのです。
「…」
今はまだ真っ暗です。
その影は見えますが、目を凝らしても、まだ、よく見えません。
全ては明日。
とにかく、無事に着きました。ありがとうございました。
ここは海の目の前。かなり高台になってはいますが、津波にやられた宿の一階の窓の何枚かは、段ボールで塞がれています。ヒューヒューと風が入ってきています。
おだやかな波の音を聞きながら、寝ます。
おやすみなさい。
ではー。
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