ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




今日は生憎の冷たい雨となりましたが、

EXPERIENCE PRS in JAPAN 2012」、二日目日、おかげさまでライブの方は熱々で、無事に終了であります


……といっても、実は僕は、今日の二つの出番が終わったところで、用事の為に、泣く泣く会場を後にしてしまったのですが、

勿論、盛り上がったに違いありませんです。


もうね、リハーサルを見るだけで、十分過ぎるほど、素晴らしかったので、あれで本番になれば、ねえ。

そうなんですよ。今日は、本番はほとんど見れないのが分かっていたので、

「リハーサルだけは見逃すまい」と、全ての出演バンド、アーティストさんのリハーサルを拝見しました。

FUZZY CONTROLさん、DOLL$BOXXさん、LAID BACK OCEANさんなどなど、今を時めく若手のすんごい人気バンドさんたち。

普段、こういったメンバーさんの音になかなか生で触れるチャンスは無いもので、今日はとてもいい経験ができましたし、そして、いい勉強にもなりました。

中でも、ガールズバンド、DOLL$BOXXさんのパフォーマンスの徹底っぷりは、リハからもうすでに凄かったので、これは本番見たかったなー。今日が初ライブということで、まだライブ動画とかもないですしね。始まる前にキーボードの方にご挨拶して頂きましたが、……まさか、あの小さな女の子が、いきなりあんな弾き方をするとは……ちょっと衝撃&嬉しかったです(←ご覧になられた方はお分かりになって頂けるかと。いつかちょっと真似してみようかな(笑))。


そして、その後に出てきたのが(本番では、この若手さんの前だったはずですが)、泣く子も黙る、クリエイションさん。

もう、かっこ良すぎ

貫禄の演奏でした。

若手さんには若手さんのピッカピカの輝きがあり、そして、ベテランにはベテランの、まさにいぶし銀の素晴らしさがあるものですね。

その、どちらも音楽。

いいものですねえ



ちょっとロビーの様子などを。

このように、「PRS(ポールリードスミス)」のギターがずらりと。即売会が行われておりました。開演前に、ちょっと見学。

しかし、しばらく眺めていて、びっくり。



いや、とんでもない値段のするギターがあるのは知ってましたよ。ヴィンテージ(年代物で、かつ、歴史的に価値のあるもの)とかはね、50万円とか、なんなら100万円以上とか、

とんでもないコレクターズアイテムになりますと、1000万円オーバーとかもあります。ギターは、時に、投資目的で売買されることもあるのですよ。

でもね、そんな高いギター、ステージでガシガシになんて、なかなか使えないですよ。

前に、ZIGGYさんのツアーで、サポートでご一緒していたICHIROさんが、知り合いから1500万円のギターを借りて(というか、「是非、ライブで使って下さい」と託された)いたことがあったのですが、さすがにこれは、ローディーさんが困って、「僕たちでは、これは運べませんし、お預かりもできません」ということで、ICHIROさんが自ら、ずーっと持って歩いていた覚えがあります。……居酒屋でも(笑)。


色々と、大変なのですよね、あまり値が張るというのも(笑)。


で、PRSのギターですが、いや、10万円を切るものもあるにはあったのですが、

ざっと見た感じ、一番多かったのが、70~80万円台


この真ん中の赤や緑のは、140~150万円くらいしてましたし、他にも、300万円とかまでありました。


で、これ、ヴィンテージじゃないんですよ。

新品で、この値段ってのが、すごい。


いや、それだけのものなのはわかります。

勿論、プロ中のプロの職人さんによるハンドメイドで、ものすごい、良い材料を厳選して使っているのは、十分にわかります。


しかし、凄いな。


(←、シンセで、ミニモーグが発売当時で約47万円……当時の大卒の初任給の三倍……とか、ジュピター8が98万円とか、ハモンドC3が180万円とか、プロフェット5が30年前で180万円とか、同じころのフェアライトCMIが1500万円とか、さらにシンクラヴィアが2500万円とか、ベーゼンドルファーのグランドピアノが3500万円とか、……は、そんなには驚かない。なぜだ(笑))。



さて、そんなこんなで(どんなこんなだ)、

今日は、


Keri Pratherちゃんと、イベント二日目のトップバッターを務めました。

「少し緊張しますね」といっていたものの、なんのなんの、素晴らしいステージ度胸で、堂々と素晴らしい歌を歌ってくれて、そして、大きな拍手とともに、無事に終了。

テクニカルなインストバリバリも、勿論嫌いではありませんが(むしろ好きだろ?(笑))、

やっぱり、歌ものは楽しいです。僕も、超気持ち良く弾かせて頂きました。

Thank You,Keri-chan。写真は本番の直前です。



そして、山岸竜之介くんのセッション。

こちらは、ベースに鮫島さん、ドラムスに、PRSバンドのDerren Blessmanとの四人編成。(竜之介くんの上……うしろの、メガネの方は、たまたま廊下におられた、コルグ社の部長さんです


いやー、Keriちゃんは17歳、これも驚きなのですが、

なんとまあ、竜之介くんは、……13歳。

それが、ステージで、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの「Scuttle Buttin」を弾くのですよ。しかも、……完璧に。

そして、続いて、ジミ・ヘンドリクスの「Purple Haze」を弾くのです。勿論、英語で歌いながらね。


いや、もうね(笑)。


自分の13歳の頃を考えると……恐ろしい違いです(笑)。


楽屋で、愚問と知りつつも「ねえ、例えばA〇B48とかも、聴いたりするの?」と訊きましたら、

一瞬、きょとんとして、

「…いえ、まったく(笑)」

「じゃあ、学校で、友達と話、合わないんじゃないの?」

「はい、合いません(笑)。」

とのことでした。そりゃそうだ。

楽屋でも、ブルースギタリストさんとか、渋い大人に交じって、まったく大人の音楽の会話してるんだもの。


今日の演奏を見たポールリードスミス本人から、「来年のアメリカでのイベントに招待するからおいで」って言われてましたね。

いやいや、凄かった


……演奏後、竜之介くんを挟んでラインナップしたのですが、

「川村ケンさんはどうですか」という、クリス・ペプラーさんのインタビューへの受け答えの……僕のすべりっぷりも凄かった(笑)。


こんなにも素晴らしい沢山のギタリスト(&ボーカリスト)さんと、こんなに一挙に共演させて頂くことができるなんてチャンスは、なかなかありませんよね。

本当に、とってもとっても楽しい二日間でした。

共演させて頂いたミュージシャンの皆さま、どうもありがとうございました。

会場でお会いできた皆様も、本当にどうもありがとうございました


クリス・ペプラーさんも「…何ゆーとんの。」と、きちんと突っ込んで下さって、ありがとうございました(笑)。

(いい思い出になりましたし、あれ、あのまま放置されてたら、さらに何十倍も痛いですから(笑))


ではー。



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