ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




母の個展、本日、無事に終了の運びとなりました。

こちらをご覧の本当に沢山の方に足をお運び頂きまして、本当にありがとうございました。

母も、(手伝いをしてくれていた叔母や姪、母の友人、また画廊の方も、皆さんも)とても喜んでおりました。

僕も昨日、モーガン氏のライブの前にちょっとだけ顔を出した時に、偶然にもお一人にだけお会い出来ましたが、なんだかとても嬉しかったです。

僕の母の個展に、僕のブログの読者の方が訪れて下さる……ふと考えてみますと、とても不思議なことだと思いました。

 

絵の飾りつけを手伝って下さったという、母の古くからの友人と、昨日少し話をさせて頂いたのです。

その方も、ご自分でも絵を描かれるとのことですが、「私はそんな、全然へたくそで(笑)」と謙遜されておられましたが、

「でもね、絵を描くことを通して、それまで知らなかった方とお話しができたり、友達になれたりするのが楽しいのよ。」

「一緒になってああだ、こうだ、と絵を見せ合ったり、それからお茶をしたり、いろんな話をしたりね。」

「絵を上手に描くことよりも、そうやって、自分の世界が広がっていくのが、何より楽しいし、私は、一番、素敵なことだと思うのよ」

そうおっしゃっておられました。

そして、

「きっと、音楽なんかもそうよね」

 

はい、仰るとおりだと思います

共通の、大好きな音楽のことを、同じ好きな人同士で語っている時間ほど楽しいものはありませんものね。

(僕の場合は、マニアックな楽器の話などもそうですが(笑))

 

決して、音楽が上手になるため”だけ”の為に音楽をするのではないのですよね。

思った通りに表現できることで、誰かに、心の感動を伝えられたり、その気持ちを分かち合えたりしたいのですよね。

その為に、僕は、今よりも、もう少し、上手になりたい、って思うのです。

そう思ってきたのだと思いますし、これは、これからも、きっとそうです。

 

そして、面白いのは、芸術は、その“観客”に自分が含まれることですね。

そして、自分で、自分に音楽を聞かせてあげることができる。

これって、ものすごく素敵なことだと思うし、とってもとっても、贅沢なことだと思います。

 

また、楽器なら、自分で、思ったようにとか、一度ではできなかったことが何度かたって上手に弾けた時「やったあ!」とか「よっしゃー!、できたぞー」って、ものすごくワクワクしますよね。

ああいう達成感のような気持ちって、人生で味わう気持ちの中でも、最高のひとつなんじゃないかと思います。

 

いいことずくめだなー、と。

 

いや、思わず広告に目がとまったもので…。可愛いなあ、と(笑)。

 

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僕が買った母の絵は「余韻」というタイトルの、落ち着いたトーンのバラの花の絵でした。(コメントでも、お褒め頂きまして、ありがとうございました)

母の絵の中では、シックな感じで、少し珍しい画風だったのですが、逆に、それがすぐに目を引き、気に入りました。

個展の開催時、幾人かの人と、その絵を飾るかどうか、やめるか、という話になったそうですが(やはりトーンが他とは違うので)、

母が「私は、この絵は好き。是非飾りたい」と言い張ったのだそうです。

なんといいますか、全体としてね、明るく、きれいで、楽しく、だけじゃないところが、また良かったなあ、人間的だよなあ、と思ったのです。

やっぱり、夜の闇があるから、朝の明るさが心に沁みる、というような。

人生、両方あるからこそ、面白いのだと思いのですよね。

 

母は20代で、2歳少しの僕を抱えて、まったく突然一人の身になり(父はまったく急なの心不全で亡くなりましたので)、

以来、基本的にはいつも笑ってはいる人ではありますが、心身ともに、大変な苦労をしたと思います。

 

今日の夕方、「大成功だったわ!沢山の方に来て頂いて嬉しかった!音楽の中での個展、夢が叶いましたよ。ありがとう!」

というメールをもらって、僕も、とってもホッといたしました。

 

皆さま、重複になりますが、本当にどうもありがとうございました。

心より、感謝いたします。

 

「余韻」という絵は、いつか、何らかの形でお目にかけさせて頂ければと思っております。

できれば、余韻、さめやらぬうちに……。

 

 

……

 

 

あ、その前に、代金の振り込みしなきゃじゃん、母に(笑)。

 

 

ではー。



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