ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




大掃除をしていると、思わぬものを目にして、はたと手が止まってしまうものです。

この“カセット”。

・・・もしかして、時代的に「カセットは家に一本も無い」、という方もおられるのかもしれません。

僕が教えている学生さんの世代だと、間違いなく……無いでしょうねえ

親御さんのものはともかく、少なくとも、自分のは。

最初にCDが出始めたのが1982年ですから、もう丸30年も前、です。

その後、一般に普及して、生産量でLPを追い抜くまで、僅か4年。

僕も、20歳までがんばりましたが(笑)、それからは、CDに移行してしまいました。

 

そう、昔は、LP(なりEP)を買うなり、借りるなりししますと(僕が中学生のころからレンタル・レコードが出始めました)、

とにかくカセット・テープに録音して、聴いていました。

LPのままだと、盤に思わぬ傷が付いたり、「擦り減る」なんていって、一回こっきりターンテーブルに乗せたら、あとは大事にしまっておいたものです。

静電気を取るスプレーして、ふかふかので拭いてね

 

というわけで、部屋にはカセットが溢れておりました。

壁一面をラックにして、まさに壁がカセットだらけだった部屋に住んでいた時もあります。

 

バンドの録音も、当然のように、カセット。

モノラルの、大したことない小さなカセットデッキ(このころのは、やはり“デッキ”だろう、と思う(笑))で、いつも録音しておりました。

リハーサルなどは、上書きしちゃっていたので、ほとんど残っていないのですけれども。

 

そして、写真のこのテープたちは、

僕が高校生の時に組んでいたバンドのうちの一つで、結果的に一番長く、ライブも一番多くやったバンド“BRASH BOYS"ライブの録音です。

手前のものには、“LAST LIVE”とあり、日付が1986年9月21日、とあります。

通っていた高校の学園祭での演奏なのですが、この後、10月からは一応、もう、仕方なく(笑)、受験勉強を始めた記憶があります。

 

このバンドはコピーバンドで、そう、……BRASH BOYSというバンド名から、お分かりになる方ももしかしたらおられるかとも思うのですが、

ハウンドドッグのコピーを主にやっておりました。

そう、このバンド名はハウンドドッグの初期の名作「BRASH BOY」からとったものです。

僕は、まだ、「ff(フォルテッシモ)」で大々的にブレイクする前の、ロケンローな頃のハウンドドッグが特に大好きなのです。

勿論、ずーっとその頃のハウンドドッグのコピーバンドをやっていたから、というのが大きな理由なんですけれどもね。50曲以上やったように思います。

あとはBOOWYのコピーも何曲もやってましたね。15曲くらいはやりましたでしょうか。

もう、どんぴしゃの時代ですからね、みんな大好きで(笑)。

 

曲目を見ると、「嵐の金曜日」「STILL!」「Jのバラード」などのハウンドドッグの曲に、スタジオの深夜パック(夜の0時~朝6時まで)の中で、皆で半分寝ながら(笑)考えた「ハウンドドッグ・オリジナル・メドレー」、

BOOWYの「DREAMIN’」や「BABY ACTION」「HighWayに乗る前に」など、そして、

なぜかサザン(オールスターズ)の「開きっ放しのマッシュルーム」もやっています。

思い出した。そういえば、ショルダーキーボードでやったかも(←その様子が、キーボードの専門雑誌に載ったことがあります。勿論、自分で投稿したんですけれどね(笑))。

 

しかし、とても今、聴く気にはなれませんねえ。

懐かしいのはいいのですが、きっとあまりに下手っぴーで、悶絶しそうですから(笑)。

まあ、若き日の思い出、です

 

 

このバンドの他に、ハードロック~洋楽ロック主体のバンドもやってまして、

こちらでは、DeepPurpleの「HIGHWAY STAR」や「SPEED KING」(有名なオルガンのイントロ~曲本体は0’48秒から。あと、このライブの映像もいいですなあ)などのメジャーどころに混じって、初期Rainbowの「A LIGHT IN THE BLACK」などという、マニアックな曲もやってました。2分40秒くらいからのシンセソロ、たぶんミニモーグ、かな?エフェクトかかりまくりですが、とその後のギターとのハモリなんか、一生懸命やってましたねえ・・・。

後期Rainbowの、ハードロックというにはあまりにポップですが「STREET OF DREAMS」(曲は1分37秒くらいから)も懐かしいなあ。このキーボーディストのデイブ・ローゼンサルはこの後、シンディ・ローパーのバンドにバンマスとして入るんですよね。面白いですねえ。

あと「STRANDED」とか「Fire Dance」(中盤のソロのシンセはなんだろうかなー)、これをね、日曜日の朝9時くらいから超爆音でかけていて、……親にものすごく怒られた覚えがあります(笑)。今改めて聴きましたら、2曲とも、オルガンとギターのユニゾンのリフですねえ。やっぱり好きだったんですねえ、この定番・王道のスタイルが(笑)。でもね、このスタイルは、本物のハモンドでないと、音が負けちゃってなかなかこうはいかないのですよ。

Rainbowといえば、ロニージェイムス・ディオのボーカルというのが一般論ですが、僕は聴き始めたのが時代的に後の方だったこともあって、ジョー・リン・ターナーの声はやっぱり好きですねえ。あと、グラハムボネットも好きです。「ALL NIGHT LONG」とかは「売れるハードロックを書こうぜ」って書いたそうですが、本当に代表曲になりましたね。まあ、ポップ過ぎてダメ、という方もおられるとは思いますが。そしてまた、オルガンとギターのユニゾンリフだ。

さらにポップな「Since You been gone」とか(キーボードのドン・エイリー、あまりに普段着ですな(笑)。ミニモーグ、ハモンド、CS80なんかも見えます。嬉しいなあ。この曲をパクった日本の歌謡曲があったような……)、ポップ・ハードロックの鏡のような曲たちですねえ。僕は、コアなのも好きですが、このくらいのポップなのも、大好きです。ってか、メロディーがきれいなのは、やっぱりいいですよ。

 

いいなあ、うん

 

あっ

掃除しなきゃじゃん。

まだ途中なのに、こんなに沢山マニアックな話を長々と語って、楽しくYouTube見てる場合じゃないのではっ(笑)。

 

まあ、いいか、明日もあるし、見ちゃおうか

 

バンドは、他にも渋いR&Bものなど、結果的に色々と、7つくらいに参加しました。

それぞれに思い出もあり、何よりも、いろんな音楽に触れることが出来た、良い時期でした

 

ではー。



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