「白鳥の湖」という言葉、
皆さん、お聞きになったことがあると思います。
チャイコフスキーの有名な曲で、どうじに、バレエのお話でもあります。
バレエの方では、「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」とともに、三大バレエ、というのだそうです。
夜、ちびちびやりながら、三日に分けてですが「ブラック・スワン」という映画を観ました。
「白鳥の湖」を題材にした映画です。
あの名作「レオン」で映画デビュー、その後、「スターウォーズ(新三部作)」のアミダラ姫役などなどで、
押しも押されぬ大スターになっておりますナタリー・ポートマンが、さらにここでアカデミー賞主演女優賞を獲ったということで、
観たいなあ、とは思っていたのですが、ありがたいもので、ケーブルテレビの「アカデミー賞特集」でやってくれたのです。ありがたやー。
で、観てみましたら、
いやー、
思った以上に、というか、サスペンス映画だとは聞いておりましたが、かなり、ホラーでございました。
でも、質感はすべてがA級品ですし、映像も、勿論綺麗。
なんたって、ナタリーポートマン。脇を占める役者さんたちも、万全。
なので、ホラーはなあ・・・という方でも、楽しめると思います(予告編はこちら)。
なんかお化け屋敷的なショッカー系や、スプラッターなんかでは全然ございませんで、
いわゆる、じわじわと心理的に来る、でも、「こっちの方がこわいじゃん」的な、そういった意味でのホラーです。
ナタリーポートマン、確かに、素晴らしいです。あのマチルダ(レオンでの役名)がなあ、と思うと、感慨深いものがありますねえ。
また、前にもご紹介した映画「メタルヘッド」と同じ年の公開というのも、また凄いです。
ちなみに、ナタリーポートマンって、アメリカではなくて、イスラエルの女優さんなんですね。
そうそう、あの「シザーハンズ」のヒロイン役で、ジョニーデップ共々大ブレイクしたウィノナ・ライダーが出ていることは、事前にクレジットで知っておりましたが、
映画が終わって、「あれっ?そういえばウィノナ・ライダー、どこに出てた?」って思ってしまったことにびっくり。
でも、確かに出ていたのです。
でも、分からなかった・・・。
なんというか、刷り込まれたイメージってすごいですねえ。
まさかの役柄と演技でございました。
感服いたしました。
バレエが題材ですが、総じて「舞台に立つということ」ということについても、示唆的な表現もあり、良い映画でございました。
ホラーでしたが(笑)。
ときに、「白鳥の湖」という曲の方ですが、
・・・こちらは僕ね、小学生の頃からしょっちゅう聴いていたのです。
ただし、オリジナルバージョンではなくて、
オイゲン・キケロというルーマニアのピアニストの、こちらのバージョンです。
もう、カセットでしか持っていないので、ながらく聴いていなかったのですが、YouTubeで聴けました。懐かしいです。
「The Swan Lake Ballet Op.20 Andante And Thema - Eugen Cicero」
(「なんだ、普通じゃん」と言わず、1分半は聴いて下さいねー)
小学校5年とか6年の頃ですが、
当時、やはり家でよく流れていたキース・ジャレットなどは、まだ、それが「一体何なのか」よくわからずだったのですが、
オイゲン・キケロは、このように、子どもでもなんとなく知っているメロディを題材にしたジャズだったこともあり、
また、今改めて聴いても、実にわかりやすいといいますか、いわゆる・・・「凄そうだけどけどよくわからないドジャズ」ではなくて、
クラシックのキレイな部分とジャズのかっこいいところを絶妙に合わせることに成功した、
とてもポップセンスのあるピアニストだったんですね。
音も綺麗で、テクニックも素晴らしい、フレーズもとにかく素晴らしい。
「ああ、こういう人の演奏を生で聴きたいなあ。ライブとかやってないのかな。」
と調べてみたら、
もう・・・亡くなってしまっておりました(WikiPedia)。
改めてアルバムを買って、追悼したいと思います。
素晴らしい音楽をありがとうございました。
ではー。