ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




SMGC氏の件で話題になっておりましたN氏が、先日テレビに出演された際の映像を見ました。

それぞれの会見からでも、結局よく分からなかったことが、勿論、これで全てではないにせよ、見えてきたように思います。

 

ゴーストライターの真実... 1/3

ゴーストライターの真実... 2/3

ゴーストライターの真実... 3/3

 

全部で45分ほどあります。

 

考えさせられるものがありました。

なんといっても、N氏のご自宅の様子には・・・。

ご自宅での練習、作曲に使われていたのは、一台の、電子ピアノでした。

ご覧になって頂くのが早いと思うのですが・・・、

写真のCDの・・・大変話題になっ(ってしまっ)た交響曲も、あのピアノで作曲されて、あの部屋で書かれたものだったというのは、インパクトがあると思います。

 

 

昔、スタニスラフ・ブーニンというピアニストがデビューした際、その超絶な演奏力に、日本でも大変に話題になりました。

ちなみに、・・・それで日本が好きになって、日本人と結婚もされたとか。

しかし、東京に住んでるとまでは知りませんでした。聞けば、世田〇区だとか。なんと、あのブーニンが、スペース緑のある市のすぐ隣の区にお住まいという。なんか、凄いです。

あ、それでですね、

そのブーニン・フィーバーの際に、本人のインタビューがありまして

当時ソ連の自宅は、狭い集合アパートで、そこには電子ピアノ一台しかなく、しかも、音に関して近隣から苦情が来るので、思うように練習ができないんだ、と語っていたのを聞いたときと、なんだか同じような気持ちになりました。

「それで、あの演奏かよ!」

と。

 

 

N氏が、あの部屋で一人、他人のために、コツコツと譜面を作られていた時間は、どのようなものだったのでしょう。

その音楽が素晴らしすぎたからこそ、このようなことが起こってしまったという皮肉。

ひとたび目を閉じれば、そこには、無限の空間が広がっていたのでしょう。

音楽って、人間の脳をどこまで開くことができるのでしょうか。

 

N氏の音楽力の高さと、プライドと、何よりも、その意志の強さには、本当に、

(こんな事件になってしまったことは残念ですが)、尊敬の念を禁じえません。

 

(ちなみに、このCDは、今はもう、なかなか手に入らないのですが、ご好意でお借りしたものです。どうもありがとうございました)。

 

ちなみに、N氏のご自宅にあった電子ピアノは、ヤマハのCLP-330というモデルでした(最高音のとこに「GH3鍵盤」というシールが見えたので・・・)。

 

ではー。



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