16時間の特別授業が終了しました。
これは、そもそもどういうものだったのかといいますと、
「学生さんの曲のブラッシュアップ」
というようなものなんですね。
コースは、ミュージック・クリエイター科という、いわゆる、作曲/編曲コースのお話。
卒業に伴い、学校全体の合同展示会(というような、つまり、・・・“学校エクスポ”、”学校ショー”、みたいなの)に出品するための二年生の最後の曲を、
僕と、もう一人の先生で、ブラッシュアップ、そうです、先日の靴磨きのブラシがけのようなもので、
キレイに整えてあげる作業をしていたのです。
ヘッドフォンを持って、それぞれのパソコンの前で作業する学生さんの席をまわり、
「はいはいー、どこまで進んだかな。ちょっと聴かせてー。」
「なるほど。これこれここは、こうした方がいいよ。こっちは、こういうアイデアも浮かぶねえ。よし、ちょっとマウス貸してみそ。」
勿論、マウスを使ったエディット(編集)だけでなく、時には、あらたなフレーズやコードをキーボードを弾いてあげたりもします。
これを、数十人分か、同時進行でやるのです。
普段の作曲の授業も、実技ではこういったことをやっているのですが、
今回は、「最後の追い込み」ということで、テンションも今までの数倍、
タイムリミットが決まっているので、僕たちも「うん、じゃあこの方向で来週、また煮詰めていこう」と、じっと見守る感じ、というわけにいかないので、
「あ、これはまずい。このペースだと、間に合わない」と正直思えば、
「ね、ここはこうしてみたらいいと思うんだ。ちょっとやってみるから見てて。」
と、実際に、“積極的に手を出して”作業を進めることをしてほしい、という授業だったんですね。
大抵の場合は、「なるほど」となるわけで、
学生さんにとっては発見だったりもするわけです。
自分の曲が、目の前でカラーを変えていったり、盛り上がりが大きくなったり、より美しく(のつもりでやってます)なったりするのを体感できるわけで、
これもまた、これからの作曲活動にはかならずプラスになるだろう、と思って、
とにかく、やりました。
まるで、百人将棋(一人で、同時に百人と将棋をする)みたいな感じでしたが(笑)、
おかげさまで、最後の提出を終えた時には、こちらも充実感でいっぱいでした。
皆さんの曲が、そりゃあまだまだ完璧ではないけれど、
それぞれ、この16時間に入る前よりも、確実に、ブラッシュアップできたように感じられました。
この16時間、学生さんと一緒になって、
キーボードを弾き、ピアノを弾き、コードアレンジをし、ドラムの音作りをして、ベースの音色を考えて、
ギター入れ、ボーカル録り、SEを作って入れたり、エフェクトで音の聴こえ方を工夫したり、バランスを整えたりしながら、
もっとパンチを出そう、もっとキレイにしよう、もっともっと、良く聴いてもらえる曲に仕上げよう、
と思考錯誤をしておりました。
今思えば「あの子のあの曲は、もう4時間くらいあれば、もっとこうできたなあ」などと、考えたりもします。
でも、何事も締切りはあるのですよね。
タイムリミットは、必ず来るのです。
学生さんたち、精一杯、やりました。
僕たちも、精一杯、やりました。
どうもお疲れさま。
・・・お疲れサマンサ(古っ。でも、つい(笑))。
今日の終礼の「ありがとうございました!」で、二年間、時間を共にした学生さんたちとも、お別れでした。
もう、授業はありませんので・・・。
次に会えるのが、皆が大好きな、一緒に学んだ、音楽の現場だといいな、と思います。
一緒に作業をした先生と、廊下で「お疲れ様でした」と握手をして、
僕は、
・・・中華料理屋さんに(笑)。
今日は、朝6時台に起きて、準備して、がっこーに行き、途中の休憩も一切無しのノンストップの作業。
お腹がぺこぺこだったんですが、作業中は、気が付きませんでした。
まあ、お腹は正直で、グーグーなっていたようですが、皆、ヘッドフォンをしての作業だったので、気づかれてはいまい(笑)。
でも、「ごはん、お代わりできますからね」とは言われたものの、
最初からこの丼に大盛りのご飯ですからね。
さすがに・・・さて、どうしたでしょうか(笑)。
さて、自分のことも、がんがろうー。
来週は、色々あるのですー。
また、詳細はいずれー。
ではー。