生まれ育った故郷の言葉や方言は地方特有のもの、最近の若者や子供たちは微妙な訛りはあるものの、ほとんどが標準語での会話だが、爺と同年代の年寄りたちは、地方から出て東京での生活が長い方でも、なかなか訛りが取れていない。
ずいぶん前の話だが、テレビ出演した東北出身の国会議員のSさん 「寿司を「すす」 、自民党を「ずみんとう」とか、日本人なら、話の流れの中で何とか理解できるが、外国訪問先では、通訳泣かせだったと言われた大物政治家。
爺が、子供の頃に過ごした旧H村の言葉も、標準語とは程遠く、昭和28年、初めての赴任先では、笑われたり、からかわれたりした体験から、標準語の発音、アクセントなどを、こっそりと自習したものだが、テレビは勿論ラジオすら持っていない時代に標準語を聞いたり学んだりする機会も少なく、小学校の先生も、国語の教科書を読む発音はお国ことば、標準語と出会うことはない。
生まれ育って今に至るまで、M市で生活している爺の幼馴染、同い年の、いとこのAちゃん、喋る言葉は、純粋なお国ことば一色、相手によっては、部分的でも通訳を必要かも、先日、鮎釣り名人であるAちゃんから今年も天然鮎を頂戴したところ。