爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

昔の年寄り

2008年09月25日 | ブログ

爺の父方の祖母、気長な人柄で定評のある人,13歳でお嫁に来たそうで、家事が忙しかったと話していたが、5男の親父を含めて6人の男の子の母親、こんな気長な母親から親父のような気短な子も生まれる。

祖母の名前は、キンさん、いつも黒渕のメガネを鼻の先端にかけ、囲炉裏端に背中を丸めて正座、講談本を読んだり、手仕事をしたり、時々、キセルでタバコをふかしている姿が思い浮かぶ。

どんなに、もつれた毛糸や 縫い糸でも、根気良く、ほぐしてくれると言う、周りの大人たちの会話を良く耳にしたもの。

汽車通勤だった中学生時代、毎年、冬季間は学校に近い、キンばぁちゃんの家で過ごしたが、毎朝、生渇きの厚手の靴下を囲炉の炭火で、丁寧に乾かしてくれ 時折、赤ん坊の頃の爺の様子を話してくれたのを覚えている。

昔の年寄り、家庭内で固有の役割が沢山あり、「ボケル」暇もなく体と頭を使うことが多かったようだが、生活様式が大きく変わった現代、固有の役割を奪われた年寄りたち、生き方上手にならないと。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする