kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

京都・国宝の九体阿弥陀如来像で知られる「浄瑠璃寺 (じょうるりじ)」

2020年06月12日 | 京都
京都の南、奈良とは県境にある
国宝の九体阿弥陀如来像で知られる「浄瑠璃寺」です。(2014年12月)

「浄瑠璃寺 (じょうるりじ)」

寺名は創建時の御本尊、薬師仏の浄土である浄瑠璃世界からつけられました。

極楽浄土を表現した庭園をもつお寺で
平等院と同じ浄土思想を元に作られています。

三重塔 (国宝)

高さ16mの三重塔には、薬師如来像(重要文化財)がお祀りされています。

三重塔は、元々は京都一条大宮の寺院に建っていたのを
平安時代に、この場所に移されたそうです。

太陽の昇る東方に過去世から送りだしてくれる薬師如来さまが
太陽の沈む西方浄土へ迎えてくださる阿弥陀仏に向かって拝めるよう
西向きになっているそうです。


三重塔から見た太陽の沈む西方の九体阿弥陀堂です。

春分、秋分の「お彼岸の中日」には、東方の薬師如来から池越しに
阿弥陀仏の後方に太陽が沈んでいくのが分かるそうです。

住職さんのお話

西方浄土をになう9体の阿弥陀如来像は
未熟な私たちを理想の未来へお迎えしてくださる如来です。

「感無量寿経」にある九品往生(くぼんおうじょう)は
人間の努力や心がけなど色んな条件で、下品下生(げぼんげしょう)からはじまり、最高の上品上生(じょうぼんじょうしょう)まで九つの往生の段階があり、良い行いをしてきた人には上品上生の如来がお迎えしてくださるようです。

一番上の「上品」、一番下の「下品」は
ここから言われるようになったのかな・・・?

九体阿弥陀堂 (国宝)

堂前に九つの板扉があるのは
9体の如来の一体一体に板扉があるのだそうです。

九体阿弥陀仏をまつるための横長の堂で、現存する唯一のものです。
薬師如来さまが、太陽の沈む西方浄土の阿弥陀仏を拝めるようにと東向です。

※阿弥陀堂に入りましたが、九体阿弥陀仏さまは写真禁止でした。

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京都ぶらり歴史探訪 6月10日(水)放送「国宝の仏像 7つの物語」は
2014年に行ったことのある「浄瑠璃寺」でした。


中村橋之助さんから、2016年に襲名された
八代目 中村芝翫(なかむらしかん)さんが案内してくれました。


この道の突き当りが池になっています。
左に行くと三重塔、右に行くと九体阿弥陀堂です。

九体阿弥陀仏 国宝

写真が禁止だった「九体阿弥陀堂」に入っていきます。


平安時代には、京都中心に「九体阿弥陀仏」は数多くあったそうですが
しかし九体が揃って現存しているのは、「浄瑠璃寺」だけです。


一列に並ぶ九体は、いづれもほぼ同じ時期に作られたが
顔は少しづつ違います。


なぜ九体が並んでいるのか・・・
それは東の薬師如来さまから、西の阿弥陀さままでの道中には
極楽浄土への行き方が9段階あるそうです。

阿弥陀さまを9体祀って、全てを拝めば心安らかに往生・・・と
説明されている住職さんは、2014年の時と同じ住職さんでした。(^^ゞ
写真禁止の「九体阿弥陀如来像」さま、ブログに残せて良かったです。

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