喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

つばめの子落とし

2013-07-24 | 感動
 1週間前、わが家のツバメの巣の下にまだ羽が生えかわっていない小さなツバメのひなが落ちていた。
上の巣から落ちたのか?
それとも巣から落とされたのか?
 巣には、もう1羽大きく成長したひなが下を見つめていた。
比べると半分ほどの大きさしかない。

 そこへ父が通りかかり、事情を説明すると、
「よくしたものよ。生きられんと思ったひな鳥は巣から落とされる。」

 その言葉の意味はよくわかるが、
もしかしたらと思い、足場を作り、ひな鳥を巣にもどした。
 それから毎日気になっていた。
あの小さなひな鳥の姿は見えず、
「もしかしたら巣の中で死んだのかも」
とも思いながら。

 一昨日、うれしい光景を見た。
思わずカメラのシャッターを押した。

 

 2羽のひな鳥がなかよく体を寄せ合い下を見下ろしていた。
生きていたのだ。

 そして、昨日の夕方には、大きなひな鳥の姿は巣になかった。
飛び立っていったのだろう。

 残った小さなひな鳥。
巣立ちを見送りたい。

            岬人(はなんちゅう)