喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

「どんなにささやかな成功も‥」 アン・サリヴァン(教育者)

2018-04-14 | 生き方
 4月14日は、アン・サリバン(教育者)の誕生日。

 目に見えないところに大切なことが隠されているということだろうか。

「どんなささやかな成功も、
他人の目には触れない
挫折や苦難の道を経ているもの。」



        
                     「藤の花がきれいな季節」

             岬人(はなんちゅう)

「学びて時にこれを習う」  学ぶこと、習うこと

2018-04-14 | 教育
 中国の思想家である孔子の言葉をまとめた論語の中に、
「学びて時にこれを習う」
という文があります。
「学ぶ」は「まねる」に由来します。

 「習」は巣の上でひな鳥が、翼を動かして飛び方をならっている様子からできあがった字。
親の羽ばたきをまねて、ひな鳥が巣立ちするための羽ばたきの練習を繰り返す。
つまりおさらいをするということです。


 そのひな鳥がある日、突然巣立ちをする。
初めて飛べた時は、鳥であっても喜びを感じているに違いありません。

 何事も学び練習することによって初めてできるようになった時の喜びはよく覚えています。
例えば、何度も転びながら練習し、初めて自転車に乗れるようになった時の喜びは、とても大きなものがあったでしょう。  
 
 自分に自信がつき、積極的になれば、友達も自然にできます。
共に語り合い、学び合い、励まし合うことができる、心を知る友達がそばにいてくれる。
それは本当に楽しいものです。
人生の楽しみで、これほどすばらしいものはありません。



 様々な学びと習いをくり返してきた時間。
巣立ちは近い。
 大空へ向かって飛び立とう。


        岬人(はなんちゅう)

佐田岬に咲く山桜は、渡り鳥からの贈り物

2018-04-14 | 佐田岬の風景
 春の嵐が吹き荒れる佐田岬半島。
1週間前はまだ桜が何とか咲き残っていました。

 日本一細長い佐田岬半島には、とても貴重な自然や歴史、文化がたくさんあります。
したがって、ここで暮らしているだけで、他にはない経験や思いが積み上げられていきます。


 通勤途中にある亀ケ池や女子(めつこ)岬を見下ろすこの景色がお気に入りです。





 緑の中に点々と霞(かす)む山桜の花の群れ。
微妙に異なるさまざまな緑と薄紅色が、モザイク模様になって山をひときわ輝かせています。
こんなに美しい配色がどうしてできるのでしょうか。


 佐田岬半島は、知る人ぞ知る渡り鳥のルートとして、全国的に有名なポイント。
美しく咲いている山桜や緑の木々は、半島に渡って来た鳥たちが落とした種から育ってきたのではないでしょうか。



                「二名津の大谷」

 ハヤブサの鋭い爪から逃れ、生き続けた鳥たちが落とした無数の種から…。
その小さな種が土にもぐり、雨をうけて伸びたもの。
 
 そして、いつの間にか葉を茂らせ、花を咲かせて実を結んだのです。
鳥たちはその実を食べて命をつなぎ、その鳥たちをハヤブサがねらう。



          「山桜が咲くフクロイセと釜木の山々」

 山桜が咲いて、ハヤブサにひな鳥が生まれ、花が散って緑が萌える頃には、ひな鳥は力強く巣立っていきます。
 
 何千年、何万年をかけて自然は黙々とその営みをくり返しています。
生命が生命に受けつがれていきます。

 すごいですね、佐田岬半島。


           岬人(はなんちゅう)