喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

七夕の土砂崩れ ~ふるさとを守った15名の男たち~

2018-07-07 | 地域づくり
 朝、7時前。
上道路の入り口、タカヒラにて土砂崩れ。
わが家のみかん畑も流されている。
 これほどの土砂崩れは、40年ぶりくらいだろう。



 息子を起こし、雨具を身に付け、スコップを持って現場に向かう。
すでに10人ほどの人が集まっていた。
 体調があまりよくない恒あんちゃんまで駆けつけて、復旧の段取りを考えていた。

 崩れ落ちた土砂が上道路をふさいでいた。
 ヒロは、この場所にいつも車を駐めている。
土砂は1メートルの近さまで押し寄せ、止まっていた。
被害なし。


 人海戦術で、道路の土砂をスコップで取り除く作業が始まった。
 陣頭指揮をとるのは、2歳年下の区長を務める正吾くん。
息子も消防団のヘルメットをかぶり、泥だらけ。


 そこへ、金あんちゃんが、フォークリフトを運転して帰って来た。
自分の倉庫で使っているまだ新しいフォークリフトを持ってきてくれたのだ。
土砂をすくい上げ、何十往復も繰り返してくれた。


 土嚢の代わりに、柑橘を入れるコンテナに土砂を入れ、積み上げた。
泥だらけになり、人海戦術だ。


 同級生コンビのタカとヒロが、コンテナ土嚢の積み上げに力を合わせる。



 少しずつ、少しずつ土砂がなくなっていく。




 そして3時間半後の10時半、ついに終了。

 平礒の人口の3分の1にあたる、総勢15名の男たち。
一人のケガもなく、ふるさとを守った。



 いざ自然災害が起こると、救助や救援はあまり期待できない。
やはり一番たよりになるのは、地域力。
今回、改めてそう思った。

 こうやって、先人たちもふるさとを守ってきたのだろう。
先人たちの声が聞こえてくるようだった。


 さあ、まだ雨が降り続くようだ。
気が抜けない時間が続く。
 とりあえず、自宅待機だ。

                 岬人(はなんちゅう)



 

七夕の記録的な大雨

2018-07-07 | ふるさと
 先日から降り続く大雨。
昨日は大雨警報が出て、伊方町内の全小中学校は午後から下校。

 帰りが気になり、いつもより早く仕事を終え、帰路についた。
釜木を通って帰るのだが、今まで見たこともないような水。
川なきところからも水が噴き出していた。



 そして最も緊張が走ったのが、舟瀬川。
まるで滝のようだ。
細い道路が飲み込まれてしまうような。



 夜になっても雨足は激しく、到る所から鉄砲水が吹き出していた。

 
 そして今朝、窓を開けて釜木湾を見て驚いた。
茶色く濁っていた。



 こんな時は、山が崩れて土砂が流れ出たと考えられる。
災害の様子はどうなっているのかと考えていた矢先。

 とんでもないことが起こっていた。
上道路の入り口、タカヒラが土砂崩れ。



 遠くから見たところ、幅20メートル、長さ40メートルくらいに渡り土砂崩れ。
現場へ向かう。


                   岬人(はなんちゅう)