喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

佐田岬豊予要塞 めぐり

2010-07-17 | ブログ
 7月14日、愛媛新聞ヤング落書き帳に特集された中から、紹介します。

『「今ある史跡残し 語り継いでいく」 バンビ(14歳)
 
 総合的な学習の時間に史跡めぐりをしました。
前回に比べ、戦争関係のものがたくさんありました。

 印象に残った正野の砲台跡は、木に囲まれていて、
暗くて怖かったです。
 でも昔は、そんな所や、
もっとたいへんな場所で働いていた人たちもいたんだなあと思うと、
今はとても幸せな時代なんだと思います。

 私たちは昨年、広島で原爆の被害にあった方の話を聞きました。
興味を持ったので、その後はテレビなどでも戦争に関する話題や
戦争の被害にあった方の話などに気をつけるようになりました。

 戦争の悲惨さと、戦争の被害にあった方のつらい気持ちを、
少しずつわかっていきたいです。
 被害にあった方はだんだん減っています。
今ある史跡を残し、私たちが語り継いでいきたいです。』

 写真は、砲台跡のわきを通っているところです。
砲台跡には、水がたまり、沼のようになっています。
 この奥に迷彩色に塗られた通路と砲弾倉庫があり、
向こう側にも同じような砲台跡があります。

 ここにたどり着くまでの山道も整備していないため、
なかなか人が近づくこともありません。
 
「どういった目的で、何を、どう残していくか」
地域や行政の姿勢が問われるところです。

 まちがいのないことは、この貴重な戦争施設跡を感じた子どもたちが、
戦争や平和というものを、今までとは比べものにならないほど、
自分のものとして考えるようになったということです。

 未来は、まさに人づくりなのです。

                      岬人(はなんちゅう)

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2 コメント

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自分ごととして考える (三代目)
2010-07-17 19:44:56
岬人さん。すばらしい取り組みですね。子供たちが、ひとごとでなく自分のこととして意識する。まさにこれが大事ですね。

私も中学校の時、郷土クラブで三崎に柑橘栽培を広げた「宇都宮誠集さん」について調べました。このことが、私が故郷を自分のこととして
考えるようになった原点です。その時のクラブのメンバーは5人、県大会での発表で最優秀賞も
いただきました。その時のメンバーのひとりは
平磯のヒゲのおじさんの娘です。私の一つ下。
余談になりましたが、そんな体験が私に意識改革をもたらしてくれました。一生懸命、私たちを導いてくれた木下先生に感謝です!!!

それが原点で私はこんな活動をしています。

「いかた未来倶楽部」http://www.mirai-c.com/という会です。
私が今学んでいる、社団法人八幡浜青年会議所
http://user.shikoku.ne.jp/jc-ysk/を卒業したOB (定年が40歳)が、自分たちが学んだことを地域の若者に伝えていきたいと作った組織です。私はこの設立趣旨にひかれて入会をしました。長くなりますがお付き合い下さい(笑)



設立趣旨

はじめに

 私たちを取り巻く政治、経済、社会情勢の全てに於いて、閉塞感に満ちた今日の日本。 私たちのふるさと伊方の現状も、まさに、その中にあります。
 今、21世紀のふるさと伊方のまちづくりを考える時、意識を同じくする青年が、同じ理想に向け、まず、行動を起こすことが必要であると、痛感します。次代の子供たちに素敵なふるさとを確実に手渡すために、今、私たちが、やらなければならない事は、 何か? そして、今、私たちに何ができるのか?何ができないのか?さらに、それが出来ないのは、なぜなのか?
 私たち自身が、常に疑問を提起しながら、前向きにポジティブに思考し、行動する心を育んでいかなければなりません。
 これからの多くの出会いや交流の中から、必ず私たちの求めるものが、はっきりと見えてくるものと考えます。
 まちづくりの主人公は、あくまでも、そこに住む住民一人一人です。それゆえに、行政と住民の合意に基づき、すべての施策が施行されることが、理想であります。
住民は「してもらう」、行政は「している」的な考え方が、まちづくりの方向性を危うくしています。あなたは、何もしないで求めるばかりしていませんか?
あなたの知らないうちにモノが出来たり、壊されたりしていませんか?
 すべては、住民の行政に対する無関心から生まれるのです。そういった住民意識、行政意識を、私たちの活動、運動によって変革していく事が出来れば、素敵なふるさとを、次代の子供たちに確実に手渡す事になることを確信しています。

この会の活動が、誰もが持っている潜在的なまちづくりへの関心を掘り起こし、その思いを具現化していく「まちの元気」になることが、この会の存在意義であり、基本理念であると考えます。


みんながひとごとでなく自分の事として考え、行動する。環境問題だって解決できるはずです。気づいてもらうために、誰かが投げかけ続けなければいけないと思うのです。

子供達には岬人さんが、私が木下先生に思ってるように思ってると思いますよ。

「この先生との出会いがあってよかった」と。

人生を変える人との出会い、その中でも教師という仕事はその割合が高いですよね。

がんばってください!!!
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感激 (岬人)
2010-07-17 20:19:29
 三代目の書きこみにただただ、感激しています。
「頭は涼しく、心は熱く」
ですね。

 あきらめるということは、僕の性格にあいません。
 きびしい状況がふるさとを取りまいてはいるのですが、何かできるはずだし、何かするということは、まちがいなく変わるということ。
「ハチドリのひとしずく」ですね。

 三代目と同じく、それにやりがいや楽しみがあるということが大切です。

 また、楽しい企画があるんです。今度お話ししましょう。
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