今日テレビで、飲酒運転をしていたトラックに追突され、2人の幼い子供さんを
亡くされた夫婦の特集をしていた。それはもう悲惨な事故で、この事故のことも、
ご夫婦のことも知らない人はおらんと思う。
このご夫婦は子供さんを亡くされたその後も地道に署名活動などを根気よく続
け、ついに飲酒運転をして人身事故を起こした場合の懲罰について、司法を
動かし、現在の(以前に比べての)厳罰化の礎を築いた。
その道程の険しさは想像に難くない。きっと、バカバカしいほどにくだらない人たち
に対しても、投げずにずっと理解を求め続け、説得を続けて、何年もかかって、
自分たちの意見を少しづつ認めてもらえるようにしてきたんやろう。
俺みたいに相手のことをちょっとでも、くだらん、とか、めんどくさい、とか思った瞬間
にもう全く話すらする気にならん人からすると、もうそれは神業にも思える。
そして、この番組の司会をしていたのが、ご存知草野仁さんやねんけど、この人の
司会が実によかったねぇ。
本人に聞くべく事はちゃんと聞くのはもちろん、みのもんたみたいにものすごく大げさ
な表現で大げさな顔をつくらず、感情表現を抑えてとても淡々と、このご夫婦の
訴えを伝えていた。そうすることで、逆にご夫婦の悲しみや悔しさが伝わってくるし、
視聴者にじっくり考えさせる時間を与えてくれていたように思う。もちろん、このご夫
婦の感情の抑え方も見事やからやとは思うけど。
結論からいうと、やっぱり野々村誠君のお相手はやっぱりこの人にしかできんやろ、
ということなんやけど。