僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

視覚障害者の方々

2009-08-07 | Weblog

ふとしたことから、個人的に視覚障害者協会の会長と話をする機会ができた。
たまたま、俺の祖母が全盲で、生前はよくその協会にお世話になっていて、
俺もよくそこまで送り迎えしたことがあり、会長は「あ~、あのSさんのお孫さん
か?」ということから、実に丁寧に色々な話を聞かせてくださった。

その中でこれはすごいな、感じたことがいくつかある。
まず第一に、記憶能力。
視覚障害、特に全盲(会長もそうである)の方は当然のことながらメモを取る、
ということができないので、よほど大切なことは録音するが、ほとんどのことは
記憶に頼る。この会長とは、2回話をさせてもらったんやけど、1回目にお会い
してから2週間近い時間が経過していた2回目では、以前の話をほとんど記
憶されていてびっくりしてしまった。たぶん年齢も80歳近いと思われるだけに
これは驚異的である。

それから聴覚。
会長の前で携帯電話で確認せなあかんことがあり、1mほど離れた向かい合
わせで電話をしてたんやけど、俺がその内容を伝える前にほとんどそれを
聞き取っておられた。当然視覚のない世界では嗅覚、触覚に至るまで、それ
こそ第6感以上のものを使わないといけないわけで、その中の聴覚が優れて
いるのは当たり前と言えば当たり前なんやろうけど。

そのような会長に出会って今、この視覚障害の方々の特殊能力を生かすこと
が何かできないか、と考え始めている。もちろん、あくまでも「仕事として成り
立つ」ことで。
悪く言えばそういう人を利用する、ということになるかも分からんけど、前にも
書いたように、俺にはボランテェア精神はないし、俺がそんなことをしても続か
ないし、人の役に立てないのは目に見えている。あくまでもGIVE&TAKE、
WIN&WINのこそが最も健全な関係であるというのが俺の信条であり、自分
ができることだと思うので。

視覚障害の方々は、たとえ目が見えなくとも、自分の人生を見据える「目」は
俺達健常な視力を持つものの比ではない。
この方たちとコラボできれば、自分自身の幅も広がり、社会貢献もできると
思うのだが…

それは自分を見る目がない、と言われるのかなぁ…