僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

「許せる」のは人間だけ

2009-08-19 | Weblog

先日、山城新吾さんが亡くなり、報道によると、なんでもその葬儀に元奥さんも実の
娘さんも顔をださなかったということで、その遺族の方々はひどい人達だみたいなこ
とを言っていた。

まぁ、基本的に芸能人がどうしたこうした、なんてことには興味はないけど、例によっ
てこの報道もちょっとひどい気がするなぁ。
世間一般での意見は、過去に何があってももう亡くなってしまった人のことやねんか
ら、家族なら許してあげようよ、ということやろうし、たぶんこのご遺族の方もそんな
ことは理解しているに決まってると思うねんな。「それでも許せない何か」があったか
ら出席しはらへんかった訳で、「ホントの他人」に分かってたまるか、というのがこの
人達の本音やと思うねんな。
それを葬儀に出なかったから血も涙もない、みたいな一方的な報道をするのはひど
いし、それこそ血も涙もない行動やと思う。

動物は一度危害を加えられた相手はたとえ家族といえども絶対に許さない。それは
弱肉強食の世界で生きていくために必要不可欠なことだから。
でも、人間は「許す」ことができる。それは逆に人間の家族は許さなければ生きてい
けないからでもある。

どんなひどいことがあってバラバラになったとしても、一度は家族になった人たち。
きっと心のどこかで少し何かを許しておられるに決まっている。

葬儀にでたからいい、なんてそんな単純バカな考えをしている人たちには自分達の
葬儀でもしたらどうだ、と言いたくなる。