僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

避難勧告から学ぶこと

2010-03-02 | Weblog
数日前チリの大地震による津波警報で、非難指示が出ていた地域がいくつかあった。
ただその指示に従った人は数パーセント止まり(避難所に移動してきた人の数なので
それ以外は掴めていないとのことだが)だったとのこと。

指示がでていたあるところの海沿いに住む人は「毎日海を見てるんだから異常があ
れば分かる」と言っていたらしい。

国や自治体としたら当然住民の危険が及ぶ可能性があれば、避難指示を出すのは
当然のこと。でも、俺は「ここにいたら死ぬかも知れんで」と忠告したらそれだけで
もう十分で、そこから先はもう住民の判断に任せて何の問題もないと思う。

これは決して投げやりな解釈ではなく、先の住民の解釈にあるように、何十年もそ
こに住み続け、海を見てきた人の経験や感性、つまり人生をデータで覆そうとしても
それはできん話やん。

今回ホントに気象庁が発表したような大津波がきて、非難指示に従わなかった人にも
し不幸があっても気象庁や自治体が責められる理由など何もないし、その人たちも指
示に従わなかった自分を責めるだけで終わるだろう。
そうなった時初めてその人たちの人生が説得力を持って語り継がれ、同じ轍を踏む人
が減ってゆく。それが自然な姿じゃないのか。

自然の教訓は「生きた人間」からしか学べない。データはあくまで生きとし生けるも
全ての人生の積み重ねなのだから。