僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

ギタリストの命とは

2010-05-14 | Weblog
今日の読売新聞の朝刊にジミヘンドリックスのトピックスがあり、それに俺が誰よりも
敬愛するギタリスト、CHARが寄稿を寄せていた。
もちろんジミヘンのものすごさ・面白さもすごいがこのCHARの話があまりにすごいので
紹介しようと思う。以下原文

「中3の時に映画で動くヘンヘンドリックスを初めて見た。印象的だったのは彼が冷めて
いたこと。ものすごい演奏をしながら、何回かカメラ目線になる。これは、よほど冷静
じゃないとできない。ギターを壊す、燃やすといった破壊的なイメージが強かったけど
、その正反対でショックだった。でも当時は音楽的に整理されていない部分があって、
正直聞きづらいと思った。マネしづらい。子供はマネができて初めてその人の影響を受
けるわけですから。むしろ年とってからのほうが、影響を受けているかなあ」

語りはまだ続くが、とにかく俺はこの話を聞いて「冷めていた」という部分を見抜いていた
CHARの感性・観察力のものすごさに驚いた。しかもその時彼はまだ中3。俺なんかホン
マに小便たらして、女の子のおしり追いかけ回して、何にも考えてない頃やもん。

ギタリストの命は指だと言う。でもこの話を聞いて俺は改めて思ったね。
オーディオに例えるなら指はスピーカー。そして魂がアンプ。素晴らしいスピーカーはアン
プの性能を全て引き出すから、たとえば譜面を完璧に弾きこなすスタジオミュージシャン
なんかにとってはやはり指が命と言えると思う。
でも敬愛するCHARやクラプトン、もちろんジミヘンも含めて彼らは違う。彼らはアンプが
とてつもなく個性的で芸術的で先進的なわけでそれが命なんやね。だから極端な話少々
不器用な指でもギターが悪くても、下手すりゃ弦が2~3本切れたギターでも、彼らは
「ギターを“弾きこなす”ことができるし、それが俺たちの心に届くんやと思うわ。
いやぁ、まったく天才ギタリストというのはやはりあまりにものすごい。ずっとCHARを敬
愛してきてホントによかったと思う。

ところで我がバンドにも指がとても短いギタリストが一名おられる。なんでも指が届かな
いポジションがあったりで大変みたいなのだが、このお方、まさしくアンプは超がつくほ
どレベルが高い。とするとあとは何?
あ、スピーカーコード(伝達神経)が悪いのかもね。ま、頑張っていただきたいものである。