故郷は遠きにありて思うもの。
生まれてから62年間、一度も大阪の実家を離れたことのない私は、室生犀星のこの詩を実感をして感じることはなかった。それが尊敬する故星野道夫さんが、魔法の言葉という著書に書かれていたこの言葉で突如実感となった。
「行けなくてもいい。アラスカでカリブーの群れが移動している、クジラが泳いでいる。それを想像できるだけで心が安らぐ。そんな自然が残っていることが大切なのだ。」
私にとってのアラスカの自然は徳之島の皆である。
めったに行けなくてもそこで最愛の友とその家族、親戚が皆、人として極めて全うに元気で生きている、そう思うだけでなんと心が休まることか。故郷のない私が故郷を思うように安らげる。もはやこれは象徴的な故郷である。
親を大切に、自然を大切に、人を大切に。愚痴をこぼさず、淡々と仕事に励み、倒れるように寝る。それがどれだけ高貴なことか。
故郷は、遠きにありて私をもっとも近いところで支えてくれている。
生まれてから62年間、一度も大阪の実家を離れたことのない私は、室生犀星のこの詩を実感をして感じることはなかった。それが尊敬する故星野道夫さんが、魔法の言葉という著書に書かれていたこの言葉で突如実感となった。
「行けなくてもいい。アラスカでカリブーの群れが移動している、クジラが泳いでいる。それを想像できるだけで心が安らぐ。そんな自然が残っていることが大切なのだ。」
私にとってのアラスカの自然は徳之島の皆である。
めったに行けなくてもそこで最愛の友とその家族、親戚が皆、人として極めて全うに元気で生きている、そう思うだけでなんと心が休まることか。故郷のない私が故郷を思うように安らげる。もはやこれは象徴的な故郷である。
親を大切に、自然を大切に、人を大切に。愚痴をこぼさず、淡々と仕事に励み、倒れるように寝る。それがどれだけ高貴なことか。
故郷は、遠きにありて私をもっとも近いところで支えてくれている。