ふと、今までで一番驚いたことってなんやろ?と思った。
そら50年近く生きてきたわけやから色々あったわけやけど、思い出
したのがおふくろのちょっとしたいたづら。
まだ俺が中学1年生くらいの時やったかなぁ、学校から帰ってきて自
分の部屋に戻り、いつものようにベッドの上にカバンを投げようとした
瞬間!俺は予想だにしない光景に、大げさではなく、うわーっと声
を上げ、部屋の隅まで吹っ飛んでしまった。
なんと、誰もいないはずの俺のベッドに誰かが横たわっている。かけ
布団から顔だけを出し、髪は長く顔面は蒼白。俺はそれが何かを
判断する余裕などなく、しばらく部屋の壁に背中と両手を押し付
け、動けないでいた。
しばらくすると今度はそれがムクっと起き上がってきて、俺の恐怖は
頂点に。
そして次の瞬間、「なんや、あんたホンマにビビリやなぁ」という声が。
そう、それは俺のおふくろだったのだ。やっと気を落ち着かせた俺が、
「なんややなくて、そんなとこで何してんねんな!?」と聞くと、涼し
い声で、「ベッドに寝たことなかったから一回どんなもんかと思てな」
という。まぁホンマにただそれだけの理由で、たまたま俺が帰る時間
やったというだけのことやったみたいやねんけど、考えられへん光景
やっただけに、あんなビックリしたことはなかったな。
でも、いつまでもそういういたづらをするおふくろでいて欲しい。
それが現実になったらもっと驚くことやけどね。
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