僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

転んでからの杖

2020-06-26 | Weblog
「転ばぬ先の杖」という諺が嫌いである。
失敗しないように万が一に備えて十分な準備をしておこうということだが、転んでみないで何が分かるの?と私は思うのだ。
命を無くしてからでは遅いので、命に関わることなら当然ある程度の杖の準備も必要だろう。でもこれまで杖をつかずに数えきれないほど転んできた私だが、幸い命に関わるようなこけ方はしなかった。ツキも多分にあったが、人はそう簡単に命に関わるような失敗はしないものじゃないのかな。
特に男の子は失敗と怪我(外傷も内傷も含めて)をしてナンボの生き物だ。かすり傷なんてのは毎日でもしてくればいいし、喧嘩もして大き目の怪我をしてもいい。そして転んだ痛みを知ってもなお、また転ぶことが分かっていてもその失敗に立ち向かう。人に笑われても誰か大切な人を守るために自ら失敗を選ぶ。男の子はそうして男になっていくのだ。転んでから杖をついて立ち上がれ。子供の頃から転ばぬ先に杖をついてどうするんだ。
昨日の夜、公園に忘れものをしたからと言う小学4年生の孫について自転車で一緒に走った。帰り道、歩道の段差が見えずに、何十年振りかで自転車で派手にこけて、ひざやひじが血だらけになり、ふとこの諺が嫌いだったことを思い出した。
心配して私を起こしにきてくれた孫にこう言った「大丈夫や、男はこんなくらいで痛いとか言うたらあかんねんぞ」
孫がどう理解したかは分からない。でもとにかくなんでも考える前にやってみて欲しい。やってみて失敗したことで言い訳や愚痴を言わない子でいて欲しい。
ただ私といえば今もひざが痛くて仕方ない。嫌いな諺だが、この歳になると先に杖をつくことも考えないとあかんのかもね。



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