コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

ペルシャ文明展

2007年02月24日 | よろず覚え書き
昨日の日中はペルシャ文明展へ。
夜はかねていきつけのお店で一杯。旧友sとばったりあったので盛り上がって結局帰宅は午前様。

ペルシャ文明展は3/25まで道立近代美術館で開かれています。
イラン国立博物館所蔵の美術・工芸品の展示です。紀元前5000年紀からササン朝末期(AD650年頃)までをカバーしています。前3000年紀頃の紅玉髄でつくられたビーズ装身具、前1500~前800年頃のこぶ牛型土器、ササン朝時期のガラスの器に繊細さ、ほのぼの感、ペルシャと日本の東西交流を見ることが出来ました。もちろん黄金のリュトンのすばらしさは言うに及びません。
宮城谷昌光の古代中国に材をとった小説を愛読していますが、、前1500~前800年頃といえば中国では龍山文化から殷・商・西周時代にいたる頃で春秋戦国時代の前、メソポタミアでは古バビロニア~アッシリア~新バビロニア時期に対応します。両者の接触はあったのでしょうか。
美術・工芸品ではありますが、それらが造られた時代にあっては普段の使用に必要であったり、祭祀の必需品であったり、王の権威の象徴であったのでしょう。宗教的な意味合いが強いものであったろうとも思います。

いわゆる中東域や中央アジアにはまだまだ多くの人類の文化遺産が埋もれているのでしょうが、現今の複雑な政治状況、特に外国からの異常な干渉が悪い結果をもたらさなければと願うのみです。文化遺産のあるところ必ず今生きている人間が居るのですから。

近代美術館の外観


特別展入り口


次の特別展は「曼荼羅の世界」だそうです。


今日の夜は大倉山ジャンプ台が明るく華やかに輝いていました。