花は
花の
一生を
知っている
与えられし
短き
生涯に
恥じぬよう
すべてを
受け容れる
覚悟を
持つ
その
潔さ
と
逞しさ
故に
美しく
咲くコトを
赦される
花の命は
託される
そこに
偶然
居合わせた
モノに
さえも
泥水の
息苦しさ
や
澱みすら
糧に
出来る
強さは
決して
見せるコト
なく
おおらかに
葉を広げ
やさしく
ただ
咲く様を
泣くときも
ひとり
逝くときも
ひとり
それ故に
真実の愛
だけは
手放すのでは
ないのですよ
と
ずっと
其処に
在る
それは
まやかし
ですよ
と