今朝の佐賀新聞に玄海原の「避難計画」が掲載され興味深く読みました。
3月の佐賀市議会での一般質問で2人の議員が、唐津市からの避難者受け入れを取り上げられ、受け入れ避難者に市の認識に「2万人の違い」があるというものです。
「市は受け入れる人数さえ分かっていない。お粗末な対応で、避難計画が形骸化している」と議員が指摘したのも当然です。
避難元(唐津市)は、避難先(佐賀市)との意思疎通が不十分だというこを問題にしなければなりません。
双方の話し合いは、県を通じて年一回の「協議会」が開かれているそうですが、それが十分なのか、真剣な対応が必要です。
避難計画が「絵に描いた餅」では、住民は犠牲になります。
今月18日の水戸地裁は、東海第二原発の運転差し止めを命じました。
その理由が「お粗末な避難計画」でした。
5㌔圏外の住民の避難計画は、「屋内退避」→「自家用車での避難」→「バスでの避難」で、それぞれの避難所へ向かいます。
しかし、年一回の「避難訓練」は、バスでの移動のみで「避難計画に沿った訓練」にはなっていません。
昨年からの、新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応策はどうなっているかも、市民には示されていません。
原発の稼働については「安全対策+避難計画」でなければなりません。
水戸地裁の判決を真摯に受け入れ、実効性のある避難計画ができるまでは、少なくとも「原発の稼働は停止」すべきです。
写真は、武雄市武内にある「馬場の山桜」です。